KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

捨て色 (角川文庫 た 35-1)

捨て色 (角川文庫 た 35-1)

捨て色 (角川文庫 た 35-1)

作家
玉岡かおる
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-12-01
ISBN
9784043435012
amazonで購入する Kindle版を購入する

捨て色 (角川文庫 た 35-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぷく

読みながら、頭をかきむしって、ため息をついた。まるで、よくある連続ドラマのワンシーンみたいに。ここそこに、20代の私が現れる、ここそこに、Aちゃんが、Bちゃんが、Cちゃんが、ふふっと微笑みながら私を追い越していく。 自分を「着飾る」ことに余念がなかったあの頃。毎日クローゼットから取っ替え引っ替えして、洋服を選ぶうちに、自分に似合うのが何色だったのかもわからなくなっていたあの頃。あんな日々は、まっぴらごめんと思いながら、あの頃流行った歌をこっそり口ずさんでいる。

2018/09/24

yamakujira

「叶わぬ想いに秘められた女心を描く、七つの恋の物語」なんて紹介文からは、内気な女子の片想いを想像するけれど、大人の女の物語はきれいごとじゃ終わらない。浮気が本気になったり、見下していた女友達に出し抜かれたり、男友達の気持ちを読み損ねて失ったり、憧れの彼から衝撃の告白をされたり、親切のつもりが友達を追いこんで裏切られたり、元カレの気を惹いてに復讐したり、結婚願望が狂気を招いたり、どろどろとした心の闇は女性限定じゃないはずなのに、女の性を感じてしまう。女性に対する幻滅よりも恐怖を覚えるね。 (★★★☆☆)

2018/10/13

アツリン

女性作家ならではの生々しさ、救われなさに胸が痛んだ。 利用していると思ったらいつの間にか利用されている…恋というものは常に一方通行なのだろうか…。 浅葱色とか似紫とか日本語の色表現って本当に美しいと思いました。

2016/08/06

チェス

一番最初のお話しが良かった。図書館本。

2019/05/25

読書国の仮住まい

ボリューム 『浅葱色の海を見ている』『捨て色』『エンジェルピンクは色褪せない』『偽紫を待たないで』『週末のパーミリオン』『エバー・グリーンの掌の上で』『からくれなゐに』『藍色の時間−エピローグにかえて』短編七篇に掌編一篇収録 世界観 思わぬ形で会った男性と親しくなったり。 見下していた親友に彼を取られたり。 付き合うはずの彼の気持ちを読みきれなかったり。 挙げ句の果て、結婚願望が行き着き兇行に走ったり。 補足事項 捨て色とはある色をより鮮やかに際立たせるためのナチュラルな色。 これも女心か、これが女心か。

2023/02/06

感想・レビューをもっと見る