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家族の標本 (角川文庫 ゆ 5-2)

家族の標本 (角川文庫 ゆ 5-2)

家族の標本 (角川文庫 ゆ 5-2)

作家
柳美里
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-04-23
ISBN
9784043437023
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家族の標本 (角川文庫 ゆ 5-2) / 感想・レビュー

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寛生

【図書館の本】この本はフィクションなのかノンフィクションなのかと何度も読んでいる最中に思っては、「プロローグ」に書いてあるだろうと最初のページをめくってみたが、そんなものは見つからなかった。その答えは最後になってようやくわかったのであるが。そして、最後の方になって、「私」という主格がナラティブに出始めて僕は何とも不思議な気持ちにさえなった。

2013/10/25

BB

柳美里ハマり時代に

あなた

柳美里にとって「家族」という似非共同体ほどイタイものはなかったのだろう。作家とは文章をつむぐことでみずからのアイデンティティを編成=変成していくひとのことだ、だから彼女も家族を蒐集し、家族を編みあげることで彼女自身のあらたな作家主体へと切断=生成していこうとしたに違いない。成否はともかくとして

2009/07/14

hanaoka

決して普通の家族ではない・・・からこそ本になるのかもしれないが、71話もよく集めたもんだなぁ・・・と感心します。でも、昆虫の標本作成と一緒で、珍しくもない普通のものでも、並べる、注釈を与える人間によってその素材はいかようにも変化するのかもしれない・・・と考えると、素材以上に、独特で少し風変りともいえるような事実の捉え方をする作者の感性が、71の家族の物語を異様に感じさせているだけなのかもしれない。

2010/07/21

mocchan

どこまで実話か分からないけど、よくここまで不幸な家族ネタが集まったもんだと感心します。決して悪い意味でなく…。

2008/12/11

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