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私語辞典 (角川文庫 ゆ 5-5)

私語辞典 (角川文庫 ゆ 5-5)

私語辞典 (角川文庫 ゆ 5-5)

作家
柳美里
出版社
KADOKAWA
発売日
1999-10-01
ISBN
9784043437047
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私語辞典 (角川文庫 ゆ 5-5) / 感想・レビュー

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月讀命

【電話】付加機能を加えれば加えるほど、コミュニケーションとしての道具から遠ざかって行く。(P,79)【塀】昔、多くの家と家の間に塀があった。いま、塀のある家は減少し、ひととひとの間に強固な塀ができた。(P,119)・・・鋭い観察力で物事を捉える。あ・【合鍵】、い・【印度】、う・【嘘】・・・・・など、この私語辞典には44の日本語の単語を、その言葉に含まれる深い意味を私的感覚で表現してる。彼女の年齢の割にあまりに豊富な経験と研ぎ澄まされた感性で、物事をクールに客観的に書き綴った私的感覚によるエッセイ集である。

2013/10/17

BB

柳美里ハマり時代に

つちのこ

辞書を引くような面白い構成。週刊朝日に連載されたエッセイである。10代半ばに家を飛び出してから友人宅を転々とし、劇団入団から始まって作家になるまでの波乱にとんだ生が描かれている。在日韓国人ということでいじめにあった少女期と屈折した家族関係が「あ」から「わ」までの44語にまつわる話としてまとめており、ぎとぎとした話にもかかわらず、スポーツドリンクを飲むような感じでさらりと読んでしまった。

2000/01/08

kera1019

「皇太子」「俗」「塀 」辺りの密かな楽しみが面白かった。個人的には「羞恥」での恥ずかしくて顔見知りになった店に行きにくいっていうのはすごくよくわかります。

2013/12/10

kemonoda

柳美里版「悪魔の辞典」という感じのエッセイ集・・・かな?「悪魔の辞典」といえばアンブローズ・ビアスなわけですが、読みたい読みたいと昔から思いつつ実は結局読んでいない。久しぶりの柳美里さん、ショートエッセイなので、気軽に楽しく読みました。

2013/08/13

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