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雨と夢のあとに (角川文庫 ゆ 5-8)

雨と夢のあとに (角川文庫 ゆ 5-8)

雨と夢のあとに (角川文庫 ゆ 5-8)

作家
柳美里
出版社
角川書店
発売日
2008-02-23
ISBN
9784043437085
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雨と夢のあとに (角川文庫 ゆ 5-8) / 感想・レビュー

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オリーブ子

夫からバトンのように渡された。ふたりでキャラメルボックスの舞台の方を先にDVDで観て、原作が読みたくなった作品。感想はイマイチ。 舞台は、ちゃんとキャラメルボックステイストに仕上がっていて。雨役の福田麻由子ちゃんもすごく良くて。いい作品だったんだけどな。 柳美里さんは初読。1作だけじゃわからないけど、好きな部分も感じたけど、やっぱり合わないかな。 キャラメルボックスの舞台にはない絶望感、孤独感。そういうもの、嫌いではないけどなんだか肌に合わないと感じた。

2016/12/19

あつひめ

物語の展開は読めていたけど、それぞれの思いが・・・切なくて。遣り残した頃、思いを遺したまま去る辛さ。雨の音に混じって心の忍び泣きが聞こえる感じ。朝晴、雨・・・キレイナ名前なのになぜか寂しさも含んでいる。柳さんの作品は初読みだけど、文字に色や音をのせて人の気持ちを感じさせる人のような気がした。雨が小学生らしくなくて・・・とても大人びているから・・・。そういう子ほど、たくさんの物を抱えてしまって誰にも持ってもらわないで一人で心の箱に押し込めちゃうのかもしれないな・・・。作品の中の写真が気に入った。

2012/02/19

SAT(M)

以前『タイル』を読んでドロドロした気味悪さを書くのが巧みな作家さんだなぁと思った記憶があり、本作も幻想ホラーと銘打たれていたので"またあの気味悪さを味わえる"と手にとったのですが…、綺麗な少女文学だったとは…。砕けた口調でポンポンと話が飛躍するモノローグ文体には若干てこずりましたが、普段はヒネクレた小説しか読んでいない自分でも、終盤に向けての何も無くなってゆく虚脱感のようなものには心を打たれた…。

2016/09/26

やまおり

キャラメルボックスの舞台の原作と耳にして。ホラー小説の分類だけど、そこまでオドロオドロはしてはなく。良いスパイスとなってたなーっと。非常に残念なことに、舞台は観る機会がなかったのですが、原作よりもさらに父娘の描写を大切にしてるらしいので、再演されるときは観て切なさに駆られたいです。

2013/08/14

tom

表紙の優しい雰囲気に反してホラーな話だった。主人公の少女の口調(○○なんですよ、○○ですよね?等)に終始違和感があったが、妙に達観した現代っ子ということを表してるのだろうか。放任なようで人一倍娘を想う父の姿には胸が締め付けられる思いがした。最後の観覧車の場面はあまりにもかなしい。

2017/05/27

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