リリイ・シュシュのすべて (角川文庫 い 42-5)
リリイ・シュシュのすべて (角川文庫 い 42-5) / 感想・レビュー
Atsushi Saito
この映画が見たくなる!ネットのカキコが物語を進めるんで全編横書き。中学生のヒリヒリ、ネットの混沌、グライダーに乗って突き抜けるリリィシュシュの歌声。 面白かった〜
2016/08/29
そうたそ
★★★★☆ つくづく岩井俊二という監督は天才だと改めて感じ入る。正直言うと、本書だけで映画全てを把握しようとするのは無理であり、これはあくまで小説であり、またノベライズという扱いをするのも不適切である。一方で、掲示板のログが延々と書き連ねられているような前半部分は本書でしか得られない部分であり、そういう意味では映画の補足的な役割を担う作品であるように思う。ネットと現実という日常・非日常の対比は今にも通ずるが、今では死語になりつつある掲示板という所で形成される関係にむしろリアルを感じた。
2016/05/16
いっち
どんよりした気分を味わいたい人におすすめ。リリイ・シュシュという女性歌手に魅せられた主人公は、ネット掲示板を運営する。いわばリリイのファンサイト。かたや現実では中学生。それも壮絶な生活。窃盗、自慰の強制、弱みを握られ援交する女子を送迎、レイプの撮影、同級生の自殺、ナイフでの殺傷など。救いはない。あるのは行き場のない閉塞感のみ。あえて読む必要はない。なのになぜか手にとってしまうのは、その壮絶な体験を文章で体験したいから。謎の好奇心がそうさせる。気分が落ちるし、何か得るものがあるわけでもない。危険だけど傑作。
2020/05/11
こゆび
沢山の人間が交わすネット上でのやりとりと、1人の人間の独白からなる物語。ある事件のすべてについて。なんの予備知識も持たずに手に取ったけれど、心が窒息してしまいそうだった。いっそのこと窒息してしまえたら楽だった。なんて息苦しい本なのだろう。なんて生きづらい世界なのだろう。人間は飛べない。だけど、ならば、せめて、大地を踏みしめるように歩いてゆけたらよかったのに。
2021/02/03
かっちゃん(かっち)
何故か、すごく読みにくかった。DVDのほうが意味がわかりました。書き方の具合かなぁ?
2016/03/15
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