KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

雪月夜 (角川文庫 は 21-5)

雪月夜 (角川文庫 は 21-5)

雪月夜 (角川文庫 は 21-5)

作家
馳星周
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-10-01
ISBN
9784043442058
amazonで購入する Kindle版を購入する

雪月夜 (角川文庫 は 21-5) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hit4papa

極寒の北海道釧路を舞台としたハードな日本版ノワール。少年の頃からの腐れ縁の二人祐司と幸司が、長じて繰り広げるまさに血で血を洗う闘争劇です。互いに憎しみ合いながら青年期を過ごした裕司と幸司。ある日、組の金を盗んで逃走した男を追い、故郷を離れていた裕司が幸司の元を訪れます。”祐司と幸司”という繰り返されるフレーズが、二人の特異な関係性を強く印象付けます。大金を巡って、胡散臭い奴が跋扈する本作品。腹黒さに酩酊してしまいそう。特に祐司の捻れた個性に圧倒されます。オールスター集合のクライマックスは、大盛り上がり!

2023/05/05

Thinline

久し振りの馳星周作品は馳ノワール全開。後半は展開が加速し、最後に爆ぜる。誰も幸せにならない精神の負の境地を描いた作品。

2017/05/10

しんた

まさに狂気バイオレンス根室という小さい世界で繰り広げられる。北海道を舞台とした小説が読みたくて読んだが、刺激が強すぎた。最後の「1億円ぐらいでこんなことしやがって」が泣けた。

2015/01/12

ぐだぐだ

落ち込んだら馳星周の本を読みます。こんなどろどろして救いのない状況よりは今はましだな、と思えるから。

2010/01/20

小物M2

これは自分が今までに読んだ馳星周の中では少々雰囲気が異なる印象。というのも、いつもと比べると語り手である幸司が暴力的ではなく、比較的まともな存在で強いものに従う側ということで物語の進展が随分と落ち着いている。まあ、相変わらずに大金を巡る裏切りや騙し合いを繰り広げるノワールではあるが、結局のところ本作は幸司と裕司の関係に尽きる。北海道を舞台に雪が降り積もるような大人しめの雰囲気から終盤で怒涛の如く欲望のまま突き進む展開が圧巻。そして、最後の最後に幸司が本当の自分自身に気づく。幸司と裕司、二人は同じ存在だと。

2014/07/20

感想・レビューをもっと見る