生きていてよかった (角川文庫)
生きていてよかった (角川文庫) / 感想・レビュー
やすらぎ
厳選された言葉を字体と空白で伝える。繊細で濃密で朗らかな、相田みつをさんの想いが届き、心の底で共鳴する。小さな文庫一冊の中には、生きていくために必要な大きなものが綴じられている。「うばい合うと足らないけれど、わけ合うと余っちゃうんだなあ」不満が多くても感謝を忘れなければ、争いはやすらぎにとけていく。「自分のうしろ姿は自分じゃ見えねんだなあ」表情よりも背中がその人を物語る。意識することが少ないうしろ姿には、あるがままの自分が出る。他者の幸福を願い、喜ぶこと。浮いたり沈んだりしながら、みんな言葉を探している。
2024/08/12
maimai
相田みつをさんの詩集です。一番心に残ったのは「おかげさま」 。つまづいたり転んだりすることで自分が分かってくる。過ちや失敗を繰り返すおかげで人のことをいう資格がないことに気づく。自分の弱さとだらしなさに気づく。失敗や悩みにおかげさまと感謝の気持ちを持つことで自分を成長させることができるみたいです。何事も感謝ですね(* ̄∇ ̄)ノ
2016/04/09
パフちゃん@かのん変更
生き方の本だけど、説教臭くなくていい。ちょっと卑下しすぎと思ったが、自分が一番かわいいと素直なところもいい。「あってもなくてもいいものはないほうがいいんだな」という武井老師の言葉が心に残った。
2013/02/12
田中寛一
相田みつをさんのカレンダーが何年も我が家にはある。日めくりカレンダー。何年でも使える。見るたびに「そうだなあ」と思う自分がいる。この本も何年も前に読んでるはずだが、頭に残っていない。残っていれば、もっと素晴らしい人間になれるのだろうが。何度出会っても、自分を振り返らせてくれ、ありがたい。生きていてよかった、と思う。「〜のに〜」「おかげさま」これからも我が身を振り返るのに、心に留めたい言葉ばかりだ。この書にまたほっとさせられる。
2020/02/25
モッタ
★★★☆☆ 「おかげさま」からわかるように感謝を大切にしている相田みつをさん。良いことを言おうとしていないところがいい。
2011/11/02
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