日本殺人事件 (角川文庫 や 29-1)
日本殺人事件 (角川文庫 や 29-1) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
トウキョー・サムその1。連作短編集。山口さんらしい翻訳風の作品で、その世界感もとてもイイ。
2013/11/03
ばりぼー
17、8年ぶりの再読。日本通を自認するアメリカ人による、誤解と誇張に満ちた小説を山口氏が翻訳したという体裁をとっていて、小林信彦氏の「ちはやふる奥の細道」と同じ趣向の小説です。「生ける屍の死」と同様に、その超現実的な世界を独特の価値観が支配するパラレルワールドとして設定し、そこでのみ通用する「論理」を緻密に構築する力業に脱帽です。日本推理作家協会賞を受賞していますが、かなり好き嫌いがはっきり別れる作品だと思います。「ホワイ・ダニット(なぜそうしたか?)」のお好きな方ならお口にあうかも。私は堪能しました。
2013/10/08
いちろく
図書館での紹介本。人力車が走り、侍が息づき、家々の門前は鳥居が立つ。誤解と誇張に満ちた有り得ない架空の日本を舞台にしたミステリ。アメリカ人らしい著者が残したペーパーバックを著者が翻訳出版したという設定でありながら、一昔前の外国の方がよく誤解していた日本を上手く物語に取り入れている所が面白い。単なるネタ本に留まらず、シッカリとミステリ小説である事も忘れさせない点も魅力。
2015/02/11
調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション
日本を舞台にして外国人が書いたミステリ短編集を山口雅也が翻訳した、という設定の作品。ただこの日本というのが、いかにも日本のことを全く知らない外国人の日本観丸出しで、東京がメジャーな苗字だったりするし、忍者がいたりするし、何とも奇妙な世界を創り上げている。「切腹」「茶道」「廓」をそれぞれテーマにした短編が、この独特の世界ならではの事件と解決を見せるのが非常に面白い。ベストは「不思議の国のアリンス」見立て殺人に切断と本格のエッセンスが詰まった傑作。山口作品は初読だけどすごく楽しめた。
2017/03/20
K
どーも(笑)外国人が持つ日本の印象ってこんなものなのだろうな。勘違いもあるけど、そこがまた面白い。ミステリーとしても申し分ないし、新鮮な感覚で読むことができた。
2013/03/27
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