山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫 や 29-3)
山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫 や 29-3) / 感想・レビュー
いちろく
紹介していただいた本。女か虎か、目的。こちらに収録されているのは、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の1958年1月号から。原作は100年以上前の作品ですが、50年以上前からこのお話を読んだ日本人をモヤモヤさせてきたと思うと、感慨深いモノがある。読メ未登録分を含め、これまで様々な、女か虎か、を読んできたけれど、翻訳者に依存したり、編纂者のアレンジ等により、印象が変わる。結局の所、原文を読んでそこから感じたモノが、自分の意見として残る気がしてきた。紹介感謝!
2017/10/26
ホームズ
リドル・ストーリーは結末が知りたくなるが良いな(笑)『謎のカード』が良かったですね。『女か虎か』は他の短編集でも読んだけどこれも良いな。しかし色んな短編が楽しめるけど全部が良いってことではないな。山口雅也は作品もあまり合わないし好みが違うんだろうな~。
2012/07/24
ジャム
ミステリ作家山口雅也がテーマごとに国内外の秀作(小説のみならず漫画も)を集めたアンソロジー!意外な謎と意外な解決の饗宴ではジェイムズ・パウエル「道化の町」に始まる意外な舞台設定と意外な解決が、「謎リドル小説ストーリーの饗宴」では「女と虎か」に始まる答えが描かれない物語を、幻の作家たちの競演では宮原龍雄「新納の棺」で盲点を突くトリックが、密室の競演ではスティーブン・バーと土屋隆夫が「最後の密室」に、未来の密室ではアシモフ、バラードがSF的な観点から密室に挑戦している。様々な趣向が楽しめるお得な1冊だ。
2017/03/07
エチゴヤ
北村薫・有栖川有栖の「本格ミステリ・ライブラリー」が面白かったので。続きのようなものがあるというのを知らなかった状態で図書館にてこれを見つけて、小躍りして借りてきました。ほんと、編者によって全然カラーが違うので面白いです。そして恒例(?)のこれは知らないでしょうなコーナーの、大学時代のミス研仲間の作品なんてのが地味に一番楽しみだったりする(笑)。「法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー」もあるようなので読むのが楽しみです。
2014/06/05
ArcCosine
恥ずかしながら、ここでリドル・ストーリーという存在を知りました。女か虎かは実に素晴らしい出来で、是非とも他の人のも教えたい。 他にも、一癖も二癖もある作品のチョイスに、山口雅也の拘りを感じました。 作品のジャンルの幅広さも良いですね。個人的には、星新一がチョイスされてたのが嬉しかったです。
2015/11/19
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