肉食屋敷 (角川ホラー文庫 59-3)
肉食屋敷 (角川ホラー文庫 59-3) / 感想・レビュー
モルク
「玩具修理者」と同じような、グロく気色悪い、だけど病み付きになる4編の短編集。SF、サイコホラー中にはウエスタン風のものもあっていろいろ楽しめるし、ラストにはどんでん返しも…。表題作の「肉食屋敷」と「ジャンク」が好き。
2018/09/08
まりお
お気に入りはゾンビ蔓延る西部劇の世界、「ジャンク」。ゾンビが売り物にされる、解体する仕事がある、パーツとして移植できる技術がある。ゾンビを余すことなく利用できる、利用価値が認められている世界観が好き。
2017/11/11
Gemi
今年最後の読了になったのはこちら。ちょっと古いけど、なんともホラーな装丁とタイトルで趣味嗜好が反映された様子。肉食の屋敷ですって。屋敷が肉を食べるとは?まぁ読めば分かるんだけど小林泰三さんらしいSFチックなお話。ジュラシックパークもびっくり。その他「ジャンク」と言う西部劇タッチのゾンビもの。人面瘡にびっくり。「妻への三通の告白」では一途に思い込んだ者勝ちの狂気。マネキンもびっくり。最後は「獣の記憶」。自分の中にあるもう一つの人格と闘う男の様が異様。敵対者もびっくり。小林泰三さん初期の恐怖短編集。面白い!
2019/12/30
koma-inu
4短編集。イチオシは「獣の記憶」。多重人格ミステリの怪作。もう一つの人格「敵対者」に苦しめられる主人公、会話する手段は、一冊のノートのみ。バカトリックが炸裂、想像すると、なんともシュール・・。これで終わりと思いきや、ラスト1行でもう一段ボディブローな真実が!こ、これもすごい・・一瞬?となりましたが、読み返すとなるほど🧐。2度読み楽しめました。他にも「ジャンク」は、白井さんもビックリのグロSF。どれも小林さんらしい濃い作品で🙆♀️でした。
2023/10/15
おすし
精神的にグサグサくる短編集だった。『ジャンク』はちょっと違って、ファンタジーっぽい世界観。うんざりなほどグログロなのにこんな奇麗に描けるの、小林泰三さんしかいないわ…。どの話もラストにそう来たか―、ってなるの、凄い。
2020/12/28
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