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太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)

作家
灰谷健次郎
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-06-23
ISBN
9784043520107
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太陽の子 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

けなげで天真爛漫な太陽のようなふうちゃんが大好き。人間は、顔は一つだけれど心はいくつもある、そんな優しいことに気づく6年生のふうちゃん。梶山先生の授業のシーン、頑張ったんだね、覚悟決めたんだね、偉いよ先生!って泣けてきた 自分以外の誰かのために一生懸命になれるって、本気で怒って本気で泣けるって、尊くて美しい。そんな尊くて美しい、でも不器用で繊細な奴らが集う沖縄料理の店。『知らなくてはならないこと...』この手紙、読んでほしいな!たくさん教えられたよ❗ありがとう😆💕✨てだのふあ、ふうちゃん‼️🙇

2018/11/10

ふうちゃんと、家族や周りの人たちのあたたかくて強い絆が素敵でした。皆が皆、誰か1人に何かあったら飛んできて無償の愛情を与える家族以上の存在。特にキヨシ少年の変わりっぷりが良かったです。ふうちゃんの思いや会話から大切なことを沢山教わりました。沖縄の人たちの戦争に対する思いも。ギッチョンチョンの不器用なとこも可愛い(笑)

2014/10/19

rico

明るくてまっすぐな「太陽の子」ふうちゃん。沖縄出身の両親が営む料理店に集う人々は暖かく優しい。でも30年前の戦争で負った見えない傷からは、今も血がどくどく流れてて。ふうちゃんが太陽のようにその傷を照らし癒やす、そんな物語を思い描いてたのだけど、違う、これは戦いの物語。彼女の真摯な眼差しが、言葉が、勇気が、「知らなければいけないこと」の扉を開く。語れなかった人たちが語り始める。その渦中で力尽きたお父さん。行き場を失ったお父さんへの「どうして?」は、私たちへの重い宿題。真実に向かい合えというメッセージ。

2023/08/15

のっち♬

神戸の琉球料理屋を舞台に、根深い挫折感に苛まれた人々が戦争の傷痕を探り当てようとする姿が描かれる。重いテーマながら、厳しい現実を明るく生きるヒロインをはじめ登場人物に面白味とあたたかみがあり、雰囲気は暗いだけではない。本書からは、知らなくてはならないことを直視する勇気や「どんなに絶望的なときでも、本気で人を愛すること」の大切さが真っ直ぐに伝わってくる。その根源では、優しさや思いやりによる人間同士の結びつきが重要な役割を果たしている。不幸や悲しみはつぎつぎ繋がっていくものだが、それは幸福や喜びも同じなのだ。

2020/09/20

Natsuki

灰谷健次郎さん初読み。神戸の下町にある琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」。店を営むのは沖縄出身の両親。神戸で生まれ育った一人娘ふうちゃんの目を通して、沖縄の人々が抱えてきた痛みを知る物語。そこには私の知らなかった沖縄がありました。読み進めることも辛く、読み終わった後も言葉にならず、感想もままならない。ただただ「肝苦りさ(ちむぐりさ)」。。。それでも読んで良かったと思える一冊。

2016/06/08

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