アメリカ嫌い (角川文庫 は 20-26)
アメリカ嫌い (角川文庫 は 20-26) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
「ものを書いて、他人を傷つけると、これはもう地獄行きだと思って気が滅入る」(35頁) 「建国の歴史が先住民虐殺の歴史そのものであり、黒人に対する白人の差別と暴力主義は容易に克服されず、銃社会がしめすように、生命に対するこまやかさのきわめて乏しい国というのが、わたしのアメリカ認識だった。」(85頁) 「本はなくても子は育つが、育ち方はだいぶ違うというのが、わたしの見解である。」(90頁)
2015/08/13
マット
思想が偏って、一方向からしかみえていない点は割引。反権力とか弱者の視点だけが正義じゃないよ。
2017/06/02
Maiko Araki
戦後卑屈な思いをしてから「アメリカ嫌い」。倫理性のない政治家、環境破壊、学校をとりまく窮屈さとマニュアル化された社会、よい消費と悪い消費。各々が「子ども」につながっている。 本についての文章が心に残った。「本はなくても子は育つが、育ち方がずいぶん違う」「本を読むことによって与えられるのは無限の自由」。本当に、子どもがどう育つかは国や世界の未来そのもので、一銀行を救うより大切なはず。大企業には減税し、大学の予算は削減する、最近のニュースと重なる。目に見えないものの価値は見えにくいけれど、影響は計り知れない。
2015/12/11
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