アロマパラノイド: 偏執の芳香 (角川ホラー文庫 66-2)
アロマパラノイド: 偏執の芳香 (角川ホラー文庫 66-2) / 感想・レビュー
ヒロくま
イッキに物語の中盤まで読んで、ふと、なんか凄い事になってるなーと我に帰る。嗅覚に関わる猟奇殺人!ホラーかな?ミステリー、SF…神話もかい!?と哲学的なようで電波系だったり、もうてんこ盛り。最後まで読んでしまいたい!と欲求が込み上げた私好みの作品でした。最後のアレはどっちに転ぶかなーと想像してしまう。
2017/02/20
kumo
★★☆☆☆
2019/03/29
Ai
嗅覚、臭いはあくまでアクセントで、描かれるのは、人類の進化、認知の変革。でも牧野さんなので、猟奇殺人や電波系カルト、マジの狂人がわんさか出てくるので裏切られませんw。『月世界小説』で表現されていたことが、試考されている感触。
2020/03/09
キー
牧野修氏の長編小説四作目。1999年作品。 シングルマザーのフリーライターが、宇宙人コンタクティーの取材を始めてから、何者かから集団的に嫌がらせを受ける恐怖を描いた長編小説。 謎の集団が、天啓を受けて殺人犯になった男と、彼を信奉する人達なんですが、この殺人犯、モチーフは、あの人ですよね。殺人犯だけど、事件後何冊も著書があって、トークイベントに出演もしていたあの人。 チャネラーを信奉するセミナーに通う人達、殺人者を持ち上げる人達を揶揄するような作品のスタンスが、読んでいて小気味良いと感じました。
2023/01/25
あかつや
ライターの由紀子は友人の編集者の依頼で宇宙人コンタクティーの取材をすることに。取材自体は滞りなく済んだものの、それ以降彼女の周囲でおかしなことが起こりだす。牧野修の十八番、電波ゆんゆん系ホラー。現実が歪み、幻覚や妄想との境界が曖昧になっていく。毒電波怖いなあ。頭にアルミホイル巻かなきゃ。ニオイについてのオカルト方面からの理屈も面白かった。あるものをオカルト視点で解釈するという、これもまたこの作者の得意とするところだよなあ。そしてラストの熱い展開もまた素晴らしい。是非は分かれる小説だろうけど、私は好きだな。
2022/01/18
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