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スコッチ・ゲーム (角川文庫 に 9-3)

スコッチ・ゲーム (角川文庫 に 9-3)

スコッチ・ゲーム (角川文庫 に 9-3)

作家
西澤保彦
影山 徹
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-05-24
ISBN
9784043540037
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スコッチ・ゲーム (角川文庫 に 9-3) / 感想・レビュー

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Walhalla

タック&タカチシリーズの5作目です。時系列的には4番目になります。前作の『仔羊たちの聖夜』から、タカチの何やら深い事情が見え隠れしておりましたが、今回はそのタカチの過去がメインで描かれていました。シリーズの中で、最も重い内容でしたね・・。後半になって、いつもの4人が集まるシーンになると何だかホッとします。タックとの関係も少し変化がみられ、この先も注目ですね。出番が少なかったボアン先輩ですが、存在感はたっぷりで、いつもより紳士っぽくて格好良かったですね。

2022/02/03

Yun

タック&タカチシリーズ。2年前のタカチに関する事件。タカチがまだ高校生だった頃ルームメイトが殺されるという事件が起きる。そして次々と殺される同じ寮の生徒。真相を解明するためタカチはタックと共に郷里へと向かう。今までタカチに対して感じていたイメージが実は此処に発端があったのかと判る一冊だった。それにしても西澤保彦さんの描くキャラは一人一人の人物設定が細かい。だから感情移入できるし、面白い。

2016/05/11

夢の中で枕濡らし

本格味噌仕込みぬか漬けのような推理は堪能できるのだが、如何せんこのオジサマが考えた大学一年生の群像青春ミステリーには相性が良くないような気がするのだがまあそんなことを言い出したらアンパンマンのきぐるみに潜む脇汁お父さんやウマ娘のモーションに息を吹き込む鼻毛白髪のシケモクおやじもいるはずなのでエンターテイメントのためにも否定している場合ではないのだが、やはり日常パート会話が、冗談言ってるけど変に純朴さが浮き出ているノーリアリティ。実際の大学生は逆だと思っている私はスコッチを飲まずに濃縮還元ジュースをゴクリ。

2023/04/16

sipey

相変わらず人間のエゴの醜さとそれをもとにしたホワイダニットは見事でした。そして前作以上にタカチの心情に深く切り込んだ本作は、本格ミステリというだけではなく、若者たちの成長を描いたものとしても楽しめる作品だと感じました。次作も 楽しみです。

2014/10/14

フリスビー

前半半分以上が、タカチをめぐる2年前の事件の回想に費やされているシリーズ異色作。事件の異常性よりも、タカチの過去が語られ、タックがその決着をつけるというところに意義があるのだと思います。内容はだんだんとお互いの関係を深く考察するようなものになり、ただ楽しく酒を飲んで奔放に推理をしていた頃が懐かしく感じられます。ボアン先輩の出番をもっと増やして欲しいですね。

2013/07/20

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