ぼくんち 上 (角川文庫 さ 36-10)
ぼくんち 上 (角川文庫 さ 36-10) / 感想・レビュー
ケイ
絵本「いけちゃんとぼく」を読んだときに読友さんがすすめてくれた本。表紙からはまさかこんな内容とは思わなかった。こんな時代や地域性があったのだろうか。貧乏は悪くない、賭け事や薬がわるい。子供たちはみな健気なのに、あんな大人になっていくとしたら、それはきっと薬やお酒に手を出すようになるからだろうか。本当にひどい話だが、暴力や犯罪に手を染めながらもほろりとさせる人達がたくさんでてくるから、絶望的にはならない。ねえちゃんと鉄じいは、最高だなあ。一太が悪くなりませんように。
2015/02/10
マッピー
ぼくんちは、母ちゃんが三年前に買い物に出掛けたまま帰ってこないので、兄ちゃんとふたり暮らしだったが、三年ぶりに帰ってきた母ちゃんは、姉ちゃんを連れてきた。底辺の中の底辺で暮らす人たち。親を当てにできない子どもたちは、自力で生きていかなくてはならない。へらへらと笑いながら歯を食いしばって生きる姿に胸が痛くなる。が、一度戻ってきた母親は再び家を出ていき、あろうことか子どもたちが住んでいる家を売り払ってしまう。そういう家庭もあるんだなあ。
2023/04/23
九鳥
貧しくてどうしようもない人ばかりだけど、みんな優しいしサイバラの目も温かい。素敵なお姉ちゃんがいていいなぁ。
2009/05/01
夜兎
西原漫画にはまっているものの、全て未登録。この作品は記録しておこうかなと。こういちくんがお気に入り。悪いことしてるけど、根っからの悪ではないというか。近くにいたら怖いけど。
2015/10/17
スローリーダー
文藝春秋漫画賞受賞作で評価が高いという理由で読んでみた。画のタッチと内容のギャップに唖然。が為に衝撃を受けた。基本的に人が傷つけられる場面が嫌い。辛い思いをしながら社会の底辺近くで生きる人たちを何とか理解しようと努めた。一太、二太、かのこの純粋な気持ちに救われる。それ以外は無理。
2017/09/17
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