ぼくんち 下 (角川文庫 さ 36-12)
ぼくんち 下 (角川文庫 さ 36-12) / 感想・レビュー
九鳥
二太の笑顔に胸が締めつけられた。今は多くを語る気になれないけど、読んでよかった。
2009/05/01
マッピー
働けど働けど、底辺に暮らす人の手に入るお金って、右から左。自分の稼ぎで姉と弟を幸せにしたいと考える一太。そんな一太を姉ちゃんは解放する。自分たちに縛られて、無理して金もうけに走らなくてもいい、体ひとつで逃げろ、と。姉ちゃんは、二太をも解放する。この、先のない港町から。貧乏かもしれないけれど、悪いことをしなくても生きていける町へ。姉ちゃんは、どんなことがあっても笑って生きることを二太に教えた。”僕のおねえちゃんは笑う事と、泣く事のとても上手な人。”二太が迎えに来るまでで生きて、と祈るしかない。
2023/05/21
夜兎
別のところで西原さんが「一冊に出来るものをわざわざ薄く三冊にして売るとは…」みたいなことを言っていたけど、こ乗れるよう薄さだから良いの。一気に読みたくなるのは確かだけど、そうしたら多分心が重くなりすぎる。
2015/10/19
タリコ
ラストに向かって畳み掛けられるエピソードに苦しさが募り、最後のコマで涙腺決壊。あとは祈るだけ。
2009/04/26
ざれこ
電車で読んで嗚咽しかけました。こみあげてくるものがありました。でもどんな時でも彼らは笑うのでした。私の語彙では到底語れない衝撃に放心しました。忘れられない本になりそうです。
2009/04/28
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