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双生児は囁く (角川文庫)

双生児は囁く (角川文庫)

双生児は囁く (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
角川書店
発売日
2005-05-25
ISBN
9784043555024
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双生児は囁く (角川文庫) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★☆☆☆ 横溝の未刊行作品を集めたものだが、未刊行なだけあってあまりレベルは高くない。 唯一の中編となる表題作は二転三転する話でそこそこ良かったが、登場するキャラの魅力に欠けていたためあまりインパクトを残せず、ラストも意味がわからない。 乱歩の『孤島の鬼』を想起させる『蟹』や、同じく乱歩の『魔術師』と似たプロットの『怪犯人』はまぁまぁ好き。 それ以外は、横溝の筆力が高いために割と読めるものの、オチのつけ方が強引でほとんど心に残らなかった

2020/04/07

みや

文庫未収録の短編7作収録。金田一シリーズ以外の横溝作品は初めて読んだ。「三年の命」の設定がとにかく素晴らしい。ツボすぎる。産まれてから20年以上、暗い部屋のベッドに寝かされたまま歩くこともなく、日に一度だけ布で顔を覆った男から麺麭と水をもらうだけの生活を送っていた青年が、『三年間の夢を与える』という手紙と共に拾われる物語。ぜひとも長編で読んでみたかったが、謎が多いまま終わる今回の短編も好きだ。22年間の記憶を失った男が前日に人を殺したと自首する「命」、双生児二人が探偵として謎を解く表題作も面白かった。

2017/07/08

ペグ

横溝正史、初読。「双生児は囁く」。この題名に背筋がざわざわする短編集でした。特に(三年の命)はカスパー・ハウザーをモチーフにしていて(ポール オースターも描いているし、ヴェルナー ヘルツォークの映画も好きだったので)とても興味が湧きました。いやぁ〜面白かった。次回は長編を‼︎

2016/11/18

coco夏ko10角

ノンシリーズ・7つの作品収録の短編集。『蟹』が良かった。『双生児は囁く』の夏彦冬彦の双子タップダンサーはシリーズになってもよさそう、地方に公演にいった際に事件に遭遇したり。 汁粉屋の娘/三年の命/空家の怪死体/蟹/心/双生児は囁く

2021/03/23

きのこ

未刊7作品を収録。金田一シリーズとは一味違うけど、さすがストーリーテラーの横溝さん、どれも面白かった。

2017/09/04

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