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殺人鬼 (角川文庫)

殺人鬼 (角川文庫)

殺人鬼 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-11-23
ISBN
9784043555048
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殺人鬼 (角川文庫) / 感想・レビュー

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麦ちゃんの下僕

[“殺人鬼”名鑑・第1集①]名称:殺人鬼 被害者:女性6名 特徴:黒い帽子、黒い眼鏡、かるく足をひきずっている◇「殺人鬼」「黒蘭姫」「香水心中」「百日紅の下にて」という短編4編を収録。横溝正史は短編も実に魅力的ですよね!書き出しからインパクトのある表題作は、犯人像が二転三転して最後まで息をもつかせぬ展開!数多くの“殺人鬼”が生み出された横溝作品の中にあって、その“称号”をタイトルに冠するだけのことはある秀作です!そして、横溝自身が自薦ベスト10にも選んだ「百日紅~」は、読後感も素晴らしい必読の傑作ですよ!

2020/08/13

セウテス

金田一耕助シリーズ短編集。私が本シリーズを好きな理由の一つに、物語と物語の継続性がある。「本陣殺人事件」の後、金田一耕助は戦争に出兵する。出兵先での戦友から託された使命を果たす為に、日本に帰って来て最初の物語が「百日紅の下にて」だ。その謎の設定や会話にて明らかにする、推理の組み立てがあざやかな良作だ。この後「獄門島」へ向かう、颯爽とした後ろ姿は堪らない。そして島より戻った彼が、最初に携わるのが「殺人鬼」だ。そのラスト、一工夫は秀逸だ。横溝正史先生の世界観、金田一耕助の独特な雰囲気は、何度読んでも心に響く。

2019/01/31

TAKA

短編4編による金田一さんシリーズ。巷で名作だという『百日紅の下にて』を読みたかったので早速。金田一さんって事務所を構えてたことに驚き。ずっと居候だと思ってました。「殺人鬼」が戦後初の解決事件なんですね。復員姿の金田一さんが謎を解き明かしに来たりと戦後すぐの荒廃した日本の姿があります。百日紅以外で『黒蘭姫』がよかったかな。この後鬼頭千万太の遺言状をもって獄門島へ行くのですね。横溝さん青酸カリは相当お好きなようで!

2021/10/01

aquamarine

「殺人鬼」「黒蘭姫」「香水心中」「百日紅の下にて」の金田一耕助シリーズ短編集。戦後まもなくという時代背景など、古い作品であることはわかるのですが、とても読みやすく小説としての古臭さを感じることはありません。どの作品の女性も色々な意味でとても強く、美しく、そして悲しいです。「黒蘭姫」は謎より探偵事務所に依頼主を迎えたときの金田一氏の様子が微笑ましく印象的でした。好みは対話だけでストーリーが進む「百日紅の下にて」。謎解きもとても鮮やかですが、ラストシーンも情景がまざまざと目に浮かぶようでとても好きでした。

2017/04/14

ann

金田一耕助を短編で読む。4編とも大変面白かった。最後の作品のエピローグから、偶然にもこの後に控えしは「獄門島」へ行ってきます。

2018/03/09

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