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アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)

作家
大石圭
坂詰 佳苗
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-03-08
ISBN
9784043572014
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アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

ストーカーのお話です。大石圭さん初読みの作品でしたが、ストーカーの行動や心理を淡々と描いています。ストーカーと聞くだけで、多くの方が拒否反応や嫌悪感がわいてきてしまうとは思いますが、この作品に限っては見方が少し違ってしまいます(あくまでも、この作品内に限ってですけど)。自分の憧れの女性をストーキングし続けるのですが、「ストーカーって凄いな」と変に感心すらしてしまう手口が巧妙?です。ネタがネタなのに不思議と読後感は悪くなく、むしろ主人公の行動に対し、変にストレス解消された気分にすらなってしまいました。

2011/11/06

じいじ

この作家・大石圭の2作目、当初の先入観を覆させられた。初読みした『苦い蜜』とは趣を異にする感触の純愛モノのホラー小説だった。ホラーはどちらかと言うと苦手なので、途中、彼女のDVクソ夫が想像を超える酷さなので、幾度となくぶん殴りたくなった。でも、結末が気になって途中放棄はできなかったが…。 次の大石作品は『甘い鞭』をスタンバイしています。

2022/04/11

aquamarine

夫婦の自宅のベッドの下にいる男。乱歩の人間椅子を思い出し顔をしかめる。読み進めるにつれ、ストーカー男の異常さよりも、DV旦那の異常さに眉間にしわを寄せることになる。なぜ逃げない、なぜ我慢する。言うのは簡単だ。それができない女性は本当にいるのだ。どれだけストーカー男が純愛を貫き通してもやっぱりやっていることは犯罪だ。DV夫もコンビニ店員も、子供のころ与えてもらえなかった愛情や認めてもらえなかった存在感を、こんな形で昇華するとはなんと哀しいことだろう。全員が犯罪者なのに彼だけが純粋なのが余計に哀しい。

2020/05/31

mr.lupin

今回の大石作品も読み始めたら止まらない勢いのある作品で一気に読了。学生の時に一度だけ一緒に珈琲を飲んだ事のある佐々木千尋を捜しだした主人公の三井。そしてもう一度幸せの感触を思い出したいと思った...しかしそれは盲目的な純愛なのか?それとも異常な執着なのか?ある意味ストーカーとなりながらも夫のDVに苦しめられる千尋を見守る三井。最後はハッピーエンドとは言い難いが主人公の三井は良く頑張ったと思えるところが救いなのかな... ☆☆☆☆☆

2019/02/25

そのぼん

自分の家に、知らないうちに誰かが潜んでいる…。そんな戦慄のストーリーでした。『アンダーユアベッド』―、タイトル通りの行動をとっている男の目線からストーリーが始まります。ゾッとするような始まり方ながら、ストーキングされている女性の夫にも、おぞましさを感じました。人を愛することって何なのか…。色々考えました。ひとつだけ言えることは、夫のような男とも、ストーキング男とも、恋愛はしたくないってことでした。

2011/09/04

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