処刑列車 (角川文庫)
処刑列車 (角川文庫) / 感想・レビュー
キャプテン
★★★★☆_「住宅情報クローズドサークル☁︎フェア」第四軒目《快速アクティー》。【①茅ヶ崎周辺の海好き向け②車両を住居施設化③15両編成⑤各両2階建て⑥武装集団が管理⑦行き過ぎた管理で殺戮を厭いません⑧通信制限有り⑨ホラーらしい恐怖体験を堪能可】宿泊者レビュー:営利優先の嫌いがあるのか、各両すし詰め状態でした…。管理人の行動原理が謎すぎて怖かったです。無差別に発砲するなんて!これじゃあ管理じゃなくて《占拠》ですよ!人の恐怖心操りすぎです!タバコを吸うお客さんのマナーが悪かったのも減点対象。もう行きません。
2016/12/26
mr.lupin
一度読み出したら止まらない大石作品。朝のラッシュアワーを過ぎた頃、『快速アクティー』が茅ヶ崎、平塚間の鉄橋で突如停止した。何者かによって乗っ取られたのだ。『この電車は彼らが占領した』自らを彼らと呼ぶ犯人グループ。犯人たちの目的は? 思いの外スリリングで、ちょっと大石さんらしくなかったような(笑) しかしたくさんの人々が殺されたな。他の方のレビューにもあったけど、ちょっと風呂敷を拡げすぎた感じは否めないかも。最後が少し消化不良気味かな。☆☆☆★★
2021/01/18
mika
初読み作家さん…こういう作風の人だったのか…あまり気分の良いものではないなって感じ。列車が乗っ取られ、鉄橋で停止。すべての乗客を一部の車両に閉じ込め、そして始まる殺戮。いったい何人殺すねん!てぐらい拳銃がパンパン鳴り響く。恋人を見殺しにしてまで助かろうとする男、自分の娘と孫を救うため身代わりに殺された老人…色々な人間模様があり、気になってページをめくっていた。ただ…ラストは…消化不良!
2015/10/18
koguma
むかーし図書館で借りて読んだ気がするのだけれど、再読した。700人以上が乗車する15両編成の列車が突然「彼ら」と名乗る者たちに占拠されて、テロのごとく次々と無差別殺人が繰り返される。物語が進む中犯人たちの要求やら目的やらが気になっていたが、そういう基本的なものの欠如した、純粋な悪意なるものの存在が何より怖いのだと気づかされた。やっぱり大石さんは、昔の作品の方が断然面白い。
2018/04/16
キー
大石圭の初期作品で、単行本は1999年に河出書房新社から刊行。 1970年代のホラー映画のような理不尽さのあるパニック・サスペンスでした。 平塚の七夕祭りの一日前、7月6日の昼間に、東海道線の快速アクティーが謎の武装集団に乗っ取られる、という序盤から、神奈川県民の自分はわくわくします。 乗客に紛れた、老若男女様々な狂人達に監禁されて、次々に殺されるというのが、どうにも70年代ホラー映画的。犯人グループには子供もいるのが、恐るべき子供たちテーマの、やはり70年代ホラー映画っぽさを醸し出します。
2018/07/10
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