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復讐執行人 (角川ホラー文庫)

復讐執行人 (角川ホラー文庫)

復讐執行人 (角川ホラー文庫)

作家
大石圭
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2005-07-07
ISBN
9784043572113
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復讐執行人 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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HANA

テーマは「復讐」。郊外に一家を構える男、ある日を境にその境遇が一変する。設定なんだけど読み終えた今になって思うと、そこまで復讐が前面に押し出されていたわけじゃないように思う。全体的に著者の作品に付き物の粘っこさみたいなものが薄く、事件の経過と結末を平易に追ったような作品になってしまっているのは残念。今まで読んできた復讐ものに見られるような独特の情念、何を置いてもその一念を果たすというような決意みたいなものは見られず、どちらかというと失ってしまった者の喪失感と気怠さみたいなものが印象に残る一冊だったかな。

2022/07/20

巨峰

一家殺傷事件の被害者。二人の娘が殺され、妻は凌辱のうえに植物人間化する。その主人公の夫は復讐を誓うがその誓いを果たす前に第二の一家4人殺人事件が起こる。大きな誤解が明らかになる。被害者加害者に等分に視線を送る作者の姿勢は、この手の数多の作品とは違う趣をこの小説に与える。作者の小説は結構読んでいるけど、出来のいい部類だと思う。んでもさ、一つだけ思うのは、、、、噛み切ればいいのにぃ!!

2017/09/10

mr.lupin

またまた惹き付けられた大石さんの作品であった。今回は家族を殺傷された被害者が加害者を見つけ出して復讐を… 被害者と加害者の双方の視点から描かれていて、読み出したら止まらないテンポの良い作品だった。でもまさか加害者の動機がそんな事だったとは、誰も想像をしなかっただろうな。中年娼婦がもっと絡んでくると更に面白かったよう気がしたけど。毎度ながら大石さんさんの作品はハマります(笑)☆☆☆☆☆

2019/05/28

καйυγα

とある平凡な家に残虐な男が現れ、家族が皆殺しにされる。復讐を誓う被害者側と裏切りを許せない加害者側の視点で物語が進んでいく。相変わらずの残酷さと性的描写を備えているがサクサクと読むことが可能。人間関係や心理状態は良い感じだけど、恐怖心が感じない作品。逆に人間の弱さや儚さ、悲しみが気怠さと共に伝わってくる。復讐に滾ることはいつか己の身を滅ぼすと分かっているだけに、詮方ない感情なんだと身を悶える。少し気が抜けたけど、最後は嫌いではない

2015/11/05

読み人知らず

初めての被害者による目線がよかったかも。僕はhんとうに貧弱な少年で、どうしてこういうことができるのか、というところが逆にリアリティがある。でもこの動機は小さすぎてないなぁ。偶然性も高すぎる。。

2015/08/10

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