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邪な囁き (角川ホラー文庫 78-15)

邪な囁き (角川ホラー文庫 78-15)

邪な囁き (角川ホラー文庫 78-15)

作家
大石圭
出版社
角川書店
発売日
2007-05-01
ISBN
9784043572151
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邪な囁き (角川ホラー文庫 78-15) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mr.lupin

こんなことをしたら、きっと大勢の人を嘆き悲しませることができるぞ… 僕の心の中に棲みついた忌まわしい「あいつ」。そして僕は「あいつ」の考えたことを実行に移す。主人公の僕の職業がパイロットと言うのがなかなかと興味深く、最期はほぼ予想通りの展開と言いたい所だったがチョッと切なかったかな。大石さんらしい作品と言えぱ大石さんらしいが、少しあっさりしてるような気がした。しかし相変わらずの大石ワールド、十分に楽しむ事ができて癖になる面白さだった。 ☆☆☆☆☆

2020/04/13

Porco

カリギュラ効果+江戸川乱歩の『赤い部屋』と連想させる作品だ。 主役は、悪意を持って人を貶めなければ生きていけない邪さと、純朴で人を愛したい良心を持っていたんだと思いたい。ある意味サイコのラインを踏み越えたけど片足だけ残っているグレーな精神性だ。そうならば彼の爬虫類顔と評されていた顔は、自分は良心など欠片もない凶悪無比なサイコであるということを表す仮面かもしれないな。内面の「あいつ」といい潔癖な主役だ。 うん、というかこの主人公に似たキャラクターを漫画で最近見たよ、尾形百之助っていうんだけどさ。 (1/2)

2022/05/01

yumimiy

嘆け!悲しめ!落胆しろ!損得のない純粋な悪意の塊である僕は、誰かと心から打ち解け合えない、心から笑うことも楽しむこともない、思いやることも愛することもない、だから憎むことも怒ることもない。無い無い尽くしのくせに性欲だけはあるという男の名は正田正義。この男、暇さえあれば他人の命を弄ぶ生来性犯罪者。職業はなんとジャンボジェット機の副操縦士なのだ。こんなヤバイ男が最終的になにをやらかすかは勘が鈍くてもわかったよ。ただねぇ、僕はやっぱり死にたくない!という最後の悪足掻きにはガックリ、名前が正義とは皮肉でしかない。

2018/12/17

アン

最後に良心が戻ったからって、この男のした理不尽な犯罪は許されない。邪な悪意によって奪われたたくさんの命は、どんな理由をつけても、決して戻らない。李花が真実を知ることなく終わったのはよかった。

2016/07/13

鬼灯の金魚草

安定の大石作品。だからといってページを捲る手が止まらないって程ではない。でも、なんだかなぁ、主人公がなんとも優柔不断。

2016/04/12

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