KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

T.R.Y (角川文庫 い 50-1)

T.R.Y (角川文庫 い 50-1)

T.R.Y (角川文庫 い 50-1)

作家
井上尚登
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-05-01
ISBN
9784043582013
amazonで購入する Kindle版を購入する

T.R.Y (角川文庫 い 50-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ナルピーチ

1900年代初頭に起きた中国革命(辛亥革命)をモチーフに描かれた前日譚の物語。中国革命軍幹部の“関”と日本人詐欺師“伊沢修”が出会い、革命に必要な武器を大量に集める為に日本陸軍の参謀次長を相手にした壮大な詐欺計画。果たして彼等はこの計画は成功させる事が出来たのか?!コンゲームらしく疾走感のある展開はとても面白い。特にクライマックスに向けて怒濤の様に畳み掛ける騙し合いには息を飲む。出てくる登場人物も皆生き生きしており魅力が溢れている。特に武丸🐶可愛すぎ!お腹を撫で回してあげたい!

2021/03/10

chiru

あまりにも凄い作品で一気に読み切った。時代は中国革命前夜。舞台は日露戦争後の中国と日本。日中韓の動乱を下敷きに、命を担保にしたレバレッジコンゲームを展開。登場人物が全員魅力的。飼い犬まで登場人物欄に掲載してるのがいいな。日本人詐欺師伊沢、革命家の中国人、密かに伊沢の命を狙う韓国人がタッグを組み、日本陸軍幹部から武器を騙し取る作戦。裏の裏の裏をかく頭脳戦と心理戦。でも一皮むけば人情に満ちた心優しい詐欺師たち。フルカウントからの回生ラストに、心地よく騙され酔わされました。切なく暖かなラストが爽快。 ★5

2019/07/01

カレイ.シュウ

明治末期の中国、日本を舞台にした、コーンゲーム(詐欺)。日本の軍部大物から中国革命軍へ武器を騙しとる駆け引き。日本の軍部の権力闘争と中国革命勢力、さらには韓国の抗日運動まで内容が盛りだくさんすぎてちょっと混乱します。一つ一つのエピソードは面白い部分もあるけれど、メインストーリーが今一かな。話しについていけてないだけかもしれないが。

2020/07/13

James Hayashi

横溝正史賞受賞作。初読み作家。読み始めにちょっと期待しすぎたようだ。イマイチのできばえ。

2019/03/08

さんつきくん

横溝正史賞受賞作の力作!「ホペイロ」シリーズにはまり、追いかけた井上尚登の処女作。「ホペイロ」シリーズと作風がかけ離れたハードボイルド調の描写にビックリ。明治後期、中国革命同盟会の関に見いだされた日本人詐欺師・伊沢修の暗躍を描いた物語。武器を手に入れるため陸軍参謀次長・東を騙す計画を行動に移すが…。中国のヤクザや韓国併合に怒る朝鮮人に命を狙われ、綱渡りの伊沢。果たして武器は手に入るのか。中国革命同盟会の運命は!ラストは目まぐるしく変わる、どんでん返しのスリリングな描写に息を飲んだ。

2017/02/21

感想・レビューをもっと見る