現代百物語 (角川ホラー文庫)
現代百物語 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
岩井志麻子さんの現代百物語シリーズ全10巻の内の最初の一冊ですね。全99話+あとがき1話×2頁の定番の内訳ですが、とにかく余白が殆どなく文章がびっしりと書かれていますので一冊読み通すのにマジで苦労しましたね。内容的には心霊ネタは少なく奇人変人図鑑といった物が大半で渇いたクールなブラックユーモアが満載ですね。それから下品な下ネタも多いですので、潔癖症の方は覚悟してお読み下さいね。『タレントの自殺現場』昔、ある人気タレントが自殺した現場が名所になり、ある時酔っ払った汚いオカマ達が集まって不謹慎にふざけ始めた。
2022/04/13
takaC
怪談ではない怖い話。基本すべて実話・事実だとのこと。99話(198ページ)にこだわらずに5章構成とかにした方が良くないだろうか。
2016/03/21
坂城 弥生
身近にこういう人いる。とか、こういう暗い考え方解る気がする。みたいな怖さの話が多かった。シリーズものなので追いかける予定。
2020/11/30
i-miya
(カバー) 屈託ない笑顔の嘘男。出会い系の奇妙な女。実際出あったり、伝聞した事実の話。(あとがき) この世に、あの世を語る『百物語』がある。そこはかな不安。なんとなく妙。(岩井志麻子) 1964、岡山生まれ。1999、『ぼっけえ、きょうてい』で第6回日本ホラー小説大賞。
2011/07/19
かおりんご
短編ホラー。最初は幽霊的な話はなかったので、さほど怖く感じなかったけれど、読んでいくうちに人間の怖さに気付いてしまった。『恐怖は克服できるけれど、不安は原因がつかめないから克服するのが難しい』と、昔言われたのを思い出す。なんとも言えない不思議さ、不安さが背筋をぞわっと逆撫でる。ひとつの話が見開きで読み終わるので、お手軽。
2016/08/02
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