あやし (角川文庫)
あやし (角川文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
江戸の「あやし」い話が沢山。恐い話、なるほどと思う話など9話。居眠り心中、影牢、布団部屋、梅の雨降る、安達家の鬼、女の首、時雨鬼、灰神楽、蜆塚。解説の東雅夫が、丁寧に背景を描いている。解説の引用・参考文献を読んだら、また読むと面白いかも。http://bit.ly/12TDEQH
2013/05/22
扉のこちら側
宮部みゆきの江戸怪談話といえば鉄板であり安心して手に取れる。どちらかと言えばぞっとするような怪談ではなく人情話を期待してしまうのだけれど。その点では、表題作の『あやし』と『安達家の鬼』が良かった。怖いほうの話であれば『梅の雨降る』が因果応報話であり、しかし気の毒さもあり切なかった。
2018/06/29
takaC
江戸時代ならこんなことがあってもあまり不思議ではないのかもしれない。
2018/05/14
yoshida
江戸の町の怪異を描いた短編集。ぞっとする作品から、安らかな読後感の作品等を幅広に集録。人の心の恐ろしさを感じる「影牢」、「梅の雨降る」、「時雨鬼」。商家の暗い因習が語られる「布団部屋」。暖かさのある「安達家の鬼」。「布団部屋」が最も恐い。宮部みゆきさんの作品で共通する、人の持つ悪感情の丹念な描写も健在です。「三島屋」シリーズや、「あかんべえ」等の怪異モノへの萌芽を感じる内容。真夏の暑い夜に恐怖による涼を与えてくれます。現代を舞台にした怪異譚もあれば、読んでみたいと思ったりもする。実に粒揃いの作品集でした。
2020/08/22
Tanaka9999
やっぱり時代小説ものが好きなのです。 なんかほっこりする。
2018/02/27
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