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アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

作家
古川日出男
片岡 忠彦
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-07-22
ISBN
9784043636044
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アラビアの夜の種族 II (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

外枠の物語では、いよいよナポレオン軍3万がエジプトに上陸。迎え撃つはムラード・ベイを総帥とするマムルーク軍団。初戦は綺羅を誇るエジプト軍は近代的な軍隊の(ということはエジプト側からは貧相な)ナポレオン軍の前に追走するしかなかった。一方、物語内では第2の主人公ファラー、そして第3の主人公サフィアーンの物語が語られる。その語りは、第1巻よりは遥かに「物語」としての文体と結構を持っている。もっとも、第2巻のクライマックスともいうべきファラーとサフィアーンの邂逅のくだりでの互いの会話文は残念ながら通俗の極みだが。

2018/10/25

優希

恐ろしい熱量を感じました。『災いの書』を完成させるべく語られる一夜また一夜。その物語にのめり込む自分。怖さすら感じる世界。最終巻はどのような世界へと引き継がれるのでしょう。

2024/04/09

hit4papa

ナポレオン・ボナパルトが侵攻が着々と進むエジプト。「災厄の書」は魔導士アーダムの物語から千年の時を経て、二人のみなしごファラーからサフィアーンの物語へと語りつがれます。数奇な生い立ちでありながら比類なき魔法を剣術を手にした二人、アーダムとの邂逅と盛り上がり所ですが、ちょっと中だるみ感が否めません。展開が読めないからでしょうか。第1巻に引き続き、美麗は日本語に圧倒されることしきりですが、何故か会話文がおちゃらけ気味で興を削ぎます。アイユーブは書物を完成させてエジプトを救うことができるのか。第3巻に続きます。

2017/05/21

ひなきち

…これは創作?本物のアラビアンナイト?実際に読んでいても、空想と現実の間でまどろんでいるような…夢をみているような…不思議な気持ちがします。語り部の紡ぐお話は、怖い部分もあるけれど、ときおりギャグもあって、全く飽きません(好きですね~!(笑))。もう少し夜の帳のなかに…。まだ夜明けを迎えるのは早すぎるのです。

2019/01/31

エドワード

私は未だイスラムの国を訪れたことがない。入れ子となる物語は、中国と並び世界最高の文明を誇った中世アラビアが舞台。日本、中国、西洋と異なり、全くの未知の世界だ。しかし蛇の邪神ジンニーアは映画「アラジン」に出て来るジャファーやジニーを想起させるし、魔剣の化身である怪鳥は本家「千夜一夜物語」に、怪物サラマンドラやバジリスクは「ハリー・ポッター」にも登場するので、意外と想像しやすかったりする。第二部は、二人の拾い児の若者の物語。運命に導かれ、アーダムとジンニーアの魔都・阿房宮にたどりつく。いよいよ対決だ。

2015/08/23

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