やどかりとペットボトル (角川文庫)
やどかりとペットボトル (角川文庫) / 感想・レビュー
mocha
どこまで本当だか。沖縄返還当時の思い出や、石垣島独特の風習についての話は面白かったけど、全体として悪ふざけ感が前面に出てて合わなかった。これ、お母さん読んだのかな。ちょっと気の毒になるような書かれよう。琉球人としての誇りはとても感じ取れた。
2023/07/10
chatnoir
1章目で挫折するかと思った!!沖縄で育った著者はどんなエッセイを!?地域差は!?美味しい食べ物は!?とか思いながら読んだら、挫折する。いっそ飛ばして2章から読むと良いかも。時代的に最後のお姫様だった祖祖母さんのお話が良かった。感性的には...テンペストを書きそうな方という感じ(笑)そういえば、果物の話も面白かった。パイナップルは物凄く暑い日の翌日に収穫した物、マンゴーは7年位の樹齢のものから採集したもの、パパイヤはおかまの木から(笑)
2019/12/20
そふぃあ
幼少期の話が面白かった。やっぱり熱帯がマジックリアリズムを生み出すのだろうか。「行く」と「来る」の主体と客体が曖昧なのが、能登の方言と同じでびっくりした。別の地方にも同じような方言が探せばあるんだろうなと思った。
2019/11/15
yuki
石垣島で過ごした濃密な子供時代。やはり沖縄は本土とはまるで違う。そんな昔の話ではないのに、それはどこの国のいつの時代のはなしなのかわからなくなる、独立した文化があるんだなあ。お母さんがかなりダークですごいです。子供のときからひねくれている池上さん。こんな環境で育った池上さんにしかかけない小説をこれからも楽しみにしています。
2014/09/16
ダグラスまま
池上永一さんエッセイ。意地悪思考は幼稚園時代からだったんですね。面白かったです。サンタが金持ちドラ息子をえこひいきする話、97歳風車祭の話もよかった。「学校の課題図書は、本のグルメを標榜する僕にとっては残飯同然。ぼくは高級路線、心の肥満児」って!!笑)池上永一さんのひねくれ感が存分に伝わる文章ですね。わたしも同感です。あっぱれです。また最新エッセイが出るといいなぁ。
2013/07/18
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