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セカンド・ショット (角川文庫 か 36-2)

セカンド・ショット (角川文庫 か 36-2)

セカンド・ショット (角川文庫 か 36-2)

作家
川島誠
出版社
KADOKAWA
発売日
2003-02-01
ISBN
9784043648023
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セカンド・ショット (角川文庫 か 36-2) / 感想・レビュー

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あも

田舎生活/ぼく歯医者になんかならないよ/電話がなっている/悲しみの池、喜びの波/セカンド・ショット/セビージャ。の短編集。有名な「電話がなっている」を目当てに読んでみた。近未来のSFディストピア。人口増加が問題となったこの世界では、全国民が15歳時に、一斉に受ける試験により、人としてのランクがA~Eに定められる。その結果は…30年ほど前に書かれたこと、当時の国内外のSF作品群と見比べてみると面白い。としての価値が減じる訳ではないが、やはり児童文学メインの作家なだけあり、中高生ぐらいの時に読むべき話だった。

2012/07/30

itoko♪

お気に入りさんの感想を読んで気になり、図書館で借りました。『電話がなっている』確かに衝撃的な、想像だにしなかったラスト!初出見たら、今から約30年も前の作品。近未来の少年の心の中が透けて見えていたかのようなストーリーばかりの短編集でした。

2014/12/08

K(日和)

「電話がなっている」を絶賛している人をみて読み始めました。なんだか落ち着かない小・中学生の何年かが想起される。それと同時に、自分はもうそちら側ではないんだ、と思い知らされて愕然とする。

2016/03/31

東京湾

「たぶん、いつだって、やることはある。きっと、なにかは」淡く爽やかなだけじゃない、少しナイーヴで、時に息苦しく、そしてどこか危うい、少年たちの青春群像。日々は淡々と過ぎ去って、少しいつもと違う出来事が起きても、映画やドラマの主人公のようには振る舞えやしない。そうやって続く現実を、少年たちは生きていく。収録された作品はいずれも小ぶりな短篇だが、そのどれもが微かな切なさと記憶の中の共感をもって印象に残った。中でも異色の短篇「電話がなっている」は自分が今まで読んできた短篇の中でも随一の切れ味があった。珠玉。

2020/03/25

もえ

会社の後輩が、子供の頃小学校の図書館で読んだ話が忘れられないというので探したのが、この短編集に収められている「電話がなっている」だった。既に後輩からネタバレされていたので、ラストの衝撃はそれほどでもなかったものの、小学生がネタバレ無しに読んだら確かに衝撃を受けるだろうなと思う内容だ。9篇の短編が収められているが、どれも小中学生の男の子のモヤモヤ感を描いたものが多い。その中でも「セビージャ」は作者の自伝ぽくて、オチも鮮やかで好きだった。

2020/02/27

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