彷徨える帝(下) (角川文庫 あ 40-4)
彷徨える帝(下) (角川文庫 あ 40-4) / 感想・レビュー
TheWho
下巻に入り、永享の乱で勝利した将軍足利義教の横暴は増し、更に幕府方の力も増し、後南朝方は劣勢に立たされる。後南朝方の主人公北畠宗十郎は、幕府方の主人公朝比奈範との果し合いに負け失明するが、謎の尼の導きで光を取り戻し、将軍暗殺に繋がる嘉吉の乱へと物語は展開する。そして、謎の能面の秘密が徐々に明らかになり、結果幕府方と後南朝方の和平に繋がり、両主人公もその後の道を各々踏み出すこととなる。ともあれ史実とフィクションが絡まり摩訶不思議な世界観に魅了された作品でした。
2023/02/18
星落秋風五丈原
これはくじ引き将軍として悪名の高かった足利義教殺害という事実ありきの小説。二人対立する主人公が出てくるのだけれど、結局どちらに肩入れすればいいんだ?と迷ってしまった。普通こういうのだと主人公が正しくて対立する方がニヒルな魅力を持っていつつも悪役なんだけど、今回の場合はうまくおさまり過ぎちゃったなと。
2013/12/15
まりこ
将軍義教暗殺頃までの方が面白かった。嘉吉の乱を舞台に色々展開。民衆の力が歴史を作る。
2014/10/15
BIN
下巻は予想通りに嘉吉の乱で、その後の土一揆とかによる都の混乱状態がメイン。二人の主人公最後はどうなるかと思いきや、無難なおわらせ方だったなあという印象をもった。上巻よりかは盛り上がりに欠けたような気がする。
2014/09/19
こんがら童子
最後の最後で世阿弥が出てくるのだが、そこになんとなく興ざめた。確かに所々に世阿弥の言葉や気配が現出していたので唐突ではないんだが、なんとなく違和感を感じた。そこまで夢中になる書きぶりではなかったけど、悪くはない。
2014/08/26
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