出逢い: この熱が冷めてしまう前に (角川文庫 か 37-2)
出逢い: この熱が冷めてしまう前に (角川文庫 か 37-2) / 感想・レビュー
アボカドン
この小説には二通りの楽しみ方がある。物語の向こう側に見え隠れ(いや殆ど見えっぱなしか)している作者の河村隆一という格好良いんだか格好悪いんだかお洒落なんだかダサいんだかカリスマなのか中二病なのか分からない彼が、悩みながら刹那的なこのお話を産み出しているさま(ex.真っ白いガウンを着て傍らに自分を写す大きな鏡を置きヨーロピアンスタイルで羽付き万年筆でワインで月夜で)を想像しながら楽しむか、もしくは、主人公の男女をハマーとビューティ田村置きかえて読んで楽しむか。どちらにせよニヤニヤは止まらない。
2010/12/14
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