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月の家族 (角川文庫 し 30-1)

月の家族 (角川文庫 し 30-1)

月の家族 (角川文庫 し 30-1)

作家
島尾伸三
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-10-01
ISBN
9784043667017
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月の家族 (角川文庫 し 30-1) / 感想・レビュー

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Yonowaaru

とても不思議な、知らない島の知らない日本(?)の子供の頃の思い出。切手を集めたり、いたずらをしたり、汚い大人たちに辟易しながら自分も自分でということを棚に上げて過ごす作者。まぁ多かれ少なかれ子供ってそんなものか、いやウンコの件はさすがにと思いながら。オランダのリサイクルショップで拾った一冊、ここに完読。

2024/07/14

AR読書記録

「いつごろから物を集める癖がついたのかを思い出そうと、不透明なまどろみの中に眠る記憶の沼に手を入れると、木の洗濯用の盥に入れられた玩具が見えてきました」.これ多分,文章上の表現ということじゃなくて,この人にとって記憶はほんとうに沼のように自分の中に(あるいは存在に重なるように)あり,かき分けて探すような実体のあるもの,じゃないかと思ったりします.子ども時代を思い出して書いているようでいて,でも過去の自分と今の自分がふわふわと混じり合っていて(さらに奄美という要素が加わって),なんとも不思議な読感.好き.

2013/06/28

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