新選組烈士伝 (角川文庫 し 3-53)
新選組烈士伝 (角川文庫 し 3-53) / 感想・レビュー
Die-Go
図書館本。新選組の中で眩く輝いた者、小さく弾けた者、目立たず泥沼に突っ込んで行くように逝った者。様々な男の(女性も一人含まれるが)生き様、死に様を一流作家が描く短編集。津本陽、池波正太郎、南原幹雄、子母澤寛、司馬遼太郎と大半が既読だった。どれもどこかで聞いたことがあるような話が目立つが、それも研究が進んできた成果なのかもしれない。しかし、早乙女貢による「散りてあとなき」での山南総長の描かれ方はなかなかに良かった。王道が多かったかな。安心して読める。★★★★☆
2018/04/04
☆エンジェルよじ☆
「色」「壬生狂言の夜」「散りてあとなき」「橋の上」「薄野心中」が好き。土方さんの人間味が溢れ策士としての一面も書かれている。山南の隊の中での孤独が伝わってくる。時代が変わった事を橋の上で実感する事になる永倉。そして斎藤さん、惚れ直したよー初作家の方もいたがそれぞれの切り口で書かれていて面白かった。
2011/09/08
り こ む ん
読友さんからの拝借本。作者によって、こんなに違うのか…とシミジミ。どーしても好みはかたより、司馬さん。子母沢さん。なのだけれど、三好さんの私説・沖田総司とか研究本みたいで面白かった。興味を惹かれた作家さんは、早乙女さんと立原さん。他の作品も読んでみたいな。特に早乙女さんは「会津士魂」が非常に読んでみたい。
2014/06/14
花々
中途半端に読んでほったらかしていた物を読了。好みだったのは、人斬り鍬次郎と武田観柳斎。新撰組幹部を中心に、一人一人を主人公としていて面白い。沖田総司が題材の話は、あまりハズレがない。
2013/10/01
rei
新選組のアンソロジー。10人の著者の11作品が収められている。豪華。収録作品をあげていこう。感想、はみだすなこりゃ。『近藤勇、江戸の日々』津本陽 天然理心流襲名披露くらいまでのエピソードを中心にした近藤さん(勝太)のただものじゃない感あふれるお話。『色』池波正太郎 土方さんの色事のお話。土方さんが思わず弱さを見せてしまう場面がよいです・・・。『私設・沖田総司』三好徹 沖田総司って名からはどこか明るい爽やかさを感じる。でもだからこそ余計にたくさんの人を斬り、病に死す彼の生涯を思うと胸に様々こみあげる。つづく
2012/03/14
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