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一瞬の光 (角川文庫)

一瞬の光 (角川文庫)

一瞬の光 (角川文庫)

作家
白石一文
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2003-08-22
ISBN
9784043720019
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一瞬の光 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

絶句、、か、哀しい!あまりにも重い読後感に今相当のダメージを受けています。この感じ、これまでの読書経験の中でも初めてかも。主な人物は3人。語り手の『私』こと浩介は超一流企業で最速出世の道をゆく容姿端麗スーパーエリート。そして、家柄·性格·容姿全てを備えた瑠衣と、虐待·暴力·蔑みの中で辛うじて生きてきた香折という2人の女性。権力抗争、騙し裏切り、そして愛、読む勢いが止まらない❗辛すぎる展開にせめてハッピーエンドをと願うが、まさかの終盤!でも、貴女はきっと最後にかけがえのない幸せつかめたんだよね!傑作‼️🙇

2019/02/26

みも

驚嘆!これがデビュー作とは…。単純な感動とは違う…甘さと辛苦と悲嘆と鬱屈と憤怒とがゆっくり撹拌され醸成されてゆくような、揺らぐ心の置き場のない複雑な感銘。丹念且つ重厚…巧みな構成と丁寧な心理描写で、企業内の派閥闘争や政治との癒着、恋愛模様に苛烈なDV問題を絡める。怜悧・聡明・冷徹な男が、人生を捧げた社長の裏切りと上司の自死を経て人生観を変転させる姿。泥沼から這い出た男の刹那的でロマンティックな生き様は、ある種のヒロイズム。僕は理解している。性愛とは別次元の男女関係は、現実に存在する事を。#ニコカド2020

2021/01/03

遥かなる想い

本書を最初に読んだ時の印象は良い本にめぐりあえて良かったということである。たまたま 本屋で見たその装丁とあらすじが面白そうだったから購入したのだが。会社におけるエリートが、人に裏切れながら愛を見出していくという話は白石一文の定番のようだが、最初に読んだこの本が一番良かった気がする。

2010/04/30

じいじ

 16作目のこれは、白石小説ベスト1です。随所にあるツッコミ所は、この著者の持ち味である。文中に鏤められた白石哲学は、デビュー作とは思えぬ円熟した味わいです。今作は、大企業の派閥抗争、政財界の癒着、ヤミ献金、政府開発援助(ODN)資金の還流などお仕事分野と、38歳の独身男と二人の女との愛と恋の二つの話を描いた物語です。個人的には、後者の話の方が断然面白い。仕事の部分は、もっと圧縮して300頁くらいに仕上げてほしかった。著者の語る、女性から見た「男性観」が面白い。もっと早く読むべきだった、と後悔している。

2018/05/09

モルク

超一流企業で社長の側近として将来を嘱望されエリートコースまっしぐらの主人公橋田。彼には社長の姪であり才色兼備な恋人瑠衣がいるが、母と兄に虐待され続けてきた短大生香折に出会い、彼女から目が離せなくなっていた。そこに派閥争い、政界との癒着そして裏切りなど様々な要素が絡む。彼に一途な愛を注ぐ瑠衣に肩入れしてしまい、彼の選択に………となる。それでも、何のかんのいいながらも、引き込まれてしまい600ページ近い長編ではあるが読みきってしまった。

2019/03/05

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