恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 (角川文庫 か 39-7)
恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 (角川文庫 か 39-7) / 感想・レビュー
眞鍋 かをり
角田さんの目線はやはり普通の人とちょっと違っていて、その独特の視点から繰り広げられる日常の話がとても楽しい。読んでいるとなんだかこちらに語りかけてくれているような気になって、面白くて素敵なお姉さんとお茶しているような感覚になれる一冊。
2014/06/26
シャトル
今回の旅行のお供には?と、数ある未読の宝物から選んでバックに忍び込ませた一冊。(実はタイトルが気に入って買った本)気が短くて旅好きの著者がウェブ上で公開していたエッセイ!今、この瞬間に感じたこと思ってることを「だらだら」と会話をしている感覚で書いたそうな。帰りの車中でウトウトしながらダラダラと読むには最適な一冊だった←かなり失礼な物言いだが笑。一編数ページのたわいもない日常の話題に、彼女のユニークさ、可愛らしさが凝縮された本だと思う。良いエッセイでした! 角田光代8作品目
2015/08/15
ユメ
全てタイトルが質問形式になった、ごく短いエッセイの折詰。私が角田さんの答えに共感するのは、彼女が「二十代の頃は〜」と回想する、まさに二十代の部分に多い。「美貌、才能、健康。どれを選ぶ?」という文章に「才能、美貌、健康の順」とあり、「全く同感!」と思った。ところが、次のページには現在の角田さんからの否定がある。物書きを続けてこられたのは才能の故ではない、と。この年月の重みに私は打たれ、若気の至り真っ只中にいる己をいたく反省し、自分の思うことを継続してゆくための健康を願うような大人になりたいと誓ったのだった。
2016/01/10
ミカママ
読後の感想、フィクションを上手に書く作家さんは、エッセイも上手!(当たり前か、すみません) 角田さんの繊細な日常生活が伝わってくるような内容でした。
2013/07/28
piro
冒頭、これまでに読んだ角田さんのエッセイと雰囲気が違うと感じる。web連載のせいか距離感が近い、そして語りが若い。それが読み進めるうちに少しずつ変わってくるのがわかる。取り止めのない話題なのは同じなのに、何というか上から目線で申し訳ないのですが、人としての成長を感じる。半ばまで読んで「もしや」と思い調べてみると、角田さんが直木賞を受賞された時期に重なっていました。やっぱり!そして私生活ではお母様を亡くされ、良い事も悪い事も含め大きな変化があった時期。この時期に角田光代という作家は大きく飛躍したのだなぁ。
2022/07/31
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