ソウルズ (角川文庫)
ソウルズ (角川文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
【birthday book】田口ランディ十番勝負?も10作目となりました。今作は10編からなる短編集で、ランディさんらしい‘やさぐれ’た感じがステキに醸し出されています。中にはピュアでクリアな作品もあったりして、読み手を飽きさせずにリードしてくれます。今作は他作品に比べ、オカルト色や電波色、そしてエロ路線などが若干抑えられており、少し寂しい気もしますが、たまにはこんな作風のランディさんも悪くないなと。ランディさんにしては、ちょっと珍しく、ショートショートな内容で、構えることなく自然体でいい感じでした。
2015/10/31
内緒です
生と隣接するものを扱った話。魂や身体や心や死、様々なものを通して見た生。どれも素敵な生きる話でした。
2010/11/05
ヒラソル
不思議なことはけっこうあちこちにある。ただ気付いていないだけ。気付こうとしないだけなのかもしれない。目に見えないものを感じることは困難だ。でもそれを受け入れようとすれば気付けることもある。物質主義な世の中だけども本当に大切なことは物質ではありえない。例えば好きという気持ち。目には見えないけれども感じることはできる。例えば心地よい音楽。音は見えない触れない。でも聴くことはできる。いや聴けなくても感じることもできる。そういう目に見えないものを大切にできる人は形あるものも大切にするのだろう。
2015/08/11
ふじ
目に見えない、心の世界ジャンル、田口ランディの短編集。ラノベみたいな文体とひたすら突き詰めた主観が、日常はそこまで考えない、人間の感情(もはや動物的感覚?)を描く。本当に、『それ以上見たくない!やめて!』っていうところまで浮き彫りにしてくれるから、テーマによっては読んでて具合が悪くなった(『学校の幽霊』テーマ:イジメ)人によって相性の良し悪しはあるけど、本を通して己の深層と向かい合える彼女の本は大好きです。
2015/10/29
タナー
田口ランディさんの短編集を読んだのは、先日の「オカルト」に続いて2冊目。最初の作品から何か涙しちゃいそうになってしまった。スピリチュアルな感じの作品が多く、どちらかというと今作のほうが " オカルト "っぽい感じがする。 ランディさんの作品は、仕事でのストレスや日常のイライラすることから何となく優しく解放してくれるような、不思議な魅力を持っている。今作でも、癒して頂きました。
2017/02/04
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