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フェイク (角川文庫)

フェイク (角川文庫)

フェイク (角川文庫)

作家
楡周平
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-08-25
ISBN
9784043765027
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フェイク (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

軽快なテンポでサクサク読めます。3流大卒の主人公は就職難の中、銀座の高級クラブに入社、ボーイとして社会人に。死ぬほど働いても手取りは僅か15万。素人童貞なのに風俗行って性病をもらうわ、彼女(?)とはキスはおろか手も繋げない。そんなある日、クラブに新しいママがやってきた。自分と同年代なのに稼ぐは稼ぐは、軽く年収1億は下らない。そこから始まる怒涛のコン・ゲーム!荒稼ぎして、借金作って、裏切られて、大勝負に出る。ギャンブルみたいな人生はお断りだが、読む分には楽しい。ドロドロ感もないドストレートな娯楽作品‼️🙇

2020/10/09

utinopoti27

銀座の高級クラブのボーイ・岩崎陽一は、ふとしたことからNO1のママさんに目をかけられて、ヤバい仕事に手を染めることに。一攫千金を夢見て、ショボい人生と決別すべく、彼が仕掛けたイチかバチかの大勝負とは・・。騙す者と騙される者、ひりつくような駆け引きこそがコン・ゲームの醍醐味なのだが、本作の展開はあまりに安直すぎて、やや興醒めの感がある。綿密な取材をもとにした経済小説に定評のある作者が挑む新機軸という点で希少性はあるものの、所詮餅は餅屋ということか。お金持ちになったつもりで銀座の夜を疑似体験したい向きはぜひ。

2020/10/25

ナルピーチ

銀座の高級クラブを舞台にしたコン・ゲーム小説。主人公は新米ボーイとして店で働く岩崎陽一。月給わずか15万円の貧困生活を送っていた矢先、陽一が務めるクラブに“麻耶ママ”がやって来た。彼女の存在によって思わぬ方向に物語は向かっていく…。序盤からクラブの話が中心でちょっと退屈だったけど、しっかりと後半からギアを上げて尻上がりに楽しく読む事ができた!醍醐味とも言える相手を騙す策も、なるほど、そんな手段があるのか?!と思わせる驚きの方法で金を巻き上げる。スカッとする結末と最後までニヤリとさせてくれる楽しさがあった。

2023/06/18

納間田 圭

月手取り15万のボーイのアルバイト男と…月収1000万超の美人ママが主人公。雰囲気は…あの松本清張さんの”黒革の手帖”を思い出す。銀座の夜に広がる光と影。虚栄心と金銭欲。男女の愛憎。そして…”だましあい”。一本何十万もする超高級ワイン🍷が…次から次へと空いていく。その高級ワイン中身すり替え作戦から始まる…次から次への極上フェイク。銀座の法則と侵しちゃいけないタブー。公営ギャンブルの傾向と対策。株の売買の考え方と鉄則。その辺の処は…ちゃんと勉強になった。それはみんな…弱肉強食、そして栄枯盛衰ということ

2022/06/01

ユザキ部長

すべては金。金が人を狂わせる。主人公岩崎陽一は素人童貞でオドオドした性格はコツコツと水商売、夜の銀座でボーイとして安月給で働く。毎月1千万稼ぐ様なホステスがいる中で、自身とかけ離れた成功者の世界に夢を抱く。そのギラギラとした野心に好感がもてたが、脇腹が甘い。やはりあの女はおかしい。裏切りは必ずあると思った。この本は詐欺にスポットをあて痛快な所もあるが、彼女に対する落とし前に疑問。優しさなのかな?

2014/05/06

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