稀人 (角川ホラー文庫 108-1)
稀人 (角川ホラー文庫 108-1) / 感想・レビュー
じゅんぢ
主人公が自分勝手すぎてあまり集中して読めなかった。
2019/10/24
眠る山猫屋
再読してわかることもある。 初読から何か印象的だったが…再読後けっこうセンチメンタルな物語だったのだなぁ、と思った。完全な異界の物語なのか、狂気に陥った男の妄想なのか。実際、作者はその端境目を狙っているのだろうが、なかなかその狙いに乗せられてみると気持ちよい揺れ方だった。前半の引き込まれ導かれるような恐怖と、後半のメロウな感情。前半で感情を否定し切っていた意味が、この相乗効果だったわけね。
2011/08/08
ピカイア
映画は見たことがない。狂人の妄想にクトゥルフ神話を詰めた感じか。狂っていく描写は主人公の心理面から捉えられるのでわかるが、映像だと難しそうだ。
2018/04/01
葉月 瞬
精神の安定を欠いた男の末路が、虚しくも切ないお話でした。いつもの小中節に乗せられる感じが良かったです。でも、おそらく多くの女性には理解されないでしょうね。あとホラー作品として読んだ人もそうかもしれない。小中さんの作品の怖さは、精神への侵食に対する怖さで、通常のホラーとは異なる物ですから。
2015/03/24
シンエンジャー K
人間は皆、旧支配者の御元に還るんじゃよ。それだけのことを豊富な知識と、小中氏の提唱するファンダメンタル・ホラー?の技法を使って延々表現した作品。コズミックホラーだと分かって読むと、オチは予想通りになると思う。
2014/09/13
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