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実録・外道の条件 (角川文庫)

実録・外道の条件 (角川文庫)

実録・外道の条件 (角川文庫)

作家
町田康
荒木経惟
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-12-24
ISBN
9784043777013
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実録・外道の条件 (角川文庫) / 感想・レビュー

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めしいらず

責任逃れし合う者たち。相手の到らなさを数えることにばかり専心し、その矛先が己に向く事はない。白眉は「地獄のボランティア」。物事をはっきりくっきりさせぬまま、なんとなーく転がるに任せる日本人らしい言い回しや態度の曖昧さが招いた顛末。その齟齬をどうするのか。面倒事は先延ばし。一向に交わらぬ忖度。それぞれの言葉の読み取り能力によって受け取り方が変わり、その結果が変わる。互いに譲らぬ頑なさや自己肯定も見え隠れする。ボランティアという言葉にある有無を言わさぬ善的な重圧感。危機管理は現代人が生きていく為の嗜みだろう。

2020/06/18

siro

あー可笑しい。外道どもに翻弄させられるマーチダ氏(笑)独特の言い回しが癖になる。実際にあったのかしらこんな事?でもありそう、あるんだろうなぁ~と思ってしまう。猫と戯れるマーチダ氏に和む。

2014/05/26

ふう

独自の感覚と独特な文体。わかりにくいようだけど、読んでいて「わかるわかる」と頷いてしまいます。あやしい人たちがたくさんいそうな界隈にいて、約束の時間を守るなど彼の考え方はまっとうで、それ故に自分たちの感性が今風で「あり!」と思い込んでいる業界の外道の方々に振り回されてしまいます。悲惨?な経験も変にエネルギッシュな表現でそれほど攻撃的にも陰惨にもならず、かえって町田氏の人の良さが感じられました。

2012/06/22

メタボン

☆☆☆☆ さすが町田康、個性強い文体で、業界に巣食う外道どもを、デフォルメすることでこきおろす。痛快な短編集。呆れすぎて鳩語になってしまうのが、笑える。デデポ。

2022/12/20

流之助

周りにこんな人がいたら嫌だなぁ、でもたまにこういう言葉の通じない人がいるんだよなぁ、と思いながら読んだ。町田さんが言葉にならない憤りを叫ぶシーンが面白い。そして相変わらず擬音に笑わされた。

2016/10/13

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