マリコ/マリキータ (角川文庫)
マリコ/マリキータ (角川文庫) / 感想・レビュー
Shoji
私、池澤夏樹さんの世界観、感性が大好きなんです。『ハワイイ紀行』を読んでファンになりました。この本は、5篇の短編が収録されています。物語は平板で淡々と進んで行く感じなのですが、情熱的であったり、トロピカルな感じであったり、切なかったり。独特の感覚に陥らせてくれます。好きだ。
2022/08/27
kana
表題作よりも「梯子の森と滑空する兄」「帰ってきた男」の方が池澤夏樹っぽさがぷんぷんして魅力的。特に「スティル・ライフ」ファンの方にお勧めです。男女の恋愛よりも男同士の友情の方が、それも回想形式の方が神秘的に素敵に描ける作家さんなのでしょうか。どの短篇も耳の奥で波の音が聞こえてくるような、ちょっと夏向きのお話です。リゾート地のプールサイドでうとうとしながら読んだら最高だと思います。
2010/09/06
Fondsaule
★★★★★「マリコ/マリキータ」「梯子の森と滑空する兄」「アップリンク」「冒険」「帰ってきた男」全6篇の短編集。 断然、「マリコ/マリキータ」がいいね。グアムという土地と雑多な人種の子供たちに囲まれたマリキータ。自由な女性と研究者として生きてきた男性という組み合わせから幸福な未来が想像できるかい?!
2018/03/13
量甘
5つの短編集。表題作の『マリコ/マリキータ』が一番の好み。南の島の自然や島の子供たちと交わって自由にのびのび生きるマリコがとても魅力的。南の島に旅したくなった。
2018/07/19
ステビア
うーむ素晴らしい。珠玉の短編集と言っていいと思う。特に「帰ってきた男」は『エヴァ』か『蟲師』か『幼年期の終わり』か はたまた日野啓三かってな感じで白眉。とても好きな作家です。
2014/04/19
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