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GO (角川文庫)

GO (角川文庫)

GO (角川文庫)

作家
金城一紀
出版社
KADOKAWA
発売日
2007-05-30
ISBN
9784043852017
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GO (角川文庫) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

直木賞】ロミオとジュリエットを、引用し、女男の間を引き裂く組織、社会、人を描写。在日朝鮮籍、韓国籍を持った人の裏側、内側を描写し、日本とは何であるかを問いかけている。中国からの渡来人の姓について言及している点が深い。縄文時代の人と、弥生時代の人についての考察などもあるとよかったかも。日本人側の考察としてアイヌ、琉球について触れてあると立体的になったかも。文学、音楽、映画についての話題は時代を反映し参考になる。最初の替え歌は笑た。名古屋de朝活読書会で紹介してもらった。発見角川。

2013/07/24

遥かなる想い

在日韓国人の存在感というものが迫力ある筆致で描かれている。在日コリアンの男子高校生・杉原の息吹きが感じられる。ちょっと変わった青春小説である。今の時代、恋人が韓国人だから別れるなんてことはないのだろうが・・

2010/05/07

Atsushi

以前勤めていた会社に「在日」の朴(パク)さんという人がいた。語学に堪能で4カ国語を器用に使いこなしていた。卒業した大学が同じだったこともあり、仕事が終わった後、お酒を飲んだりして親しく付き合っていた。自分は彼に対して「血が汚い」などと思ったことはなかった。ただ、在日の彼がこの国をどう思っていたかは未だ知らない。物語のラストが良かった。第123回直木賞受賞作。

2017/07/19

hit4papa

本作品には、民族差別が根底にはあります。でも、それは逆境というひとつの制約のかたちを表しているのであって、ことさらに注目すべきではないのかもしれません。逆境に押しつぶされそうになりながら、それ跳ね除けるバイタリティとタフさ、その快活さこそを主人公の中に見るべきなのでしょう。

2014/01/21

とら

直木賞受賞作。めちゃくちゃ面白かった。本当に驚く程に。まあ前から自分、人種差別とかする奴は糞だと思っていたけれど、改めてそう思った。今はそこまで非道くないかもしれないけど昔は凄かったんだろう。でも差別される側にも確固たる意志があって、何だかもう、格好良い!そんな時代に国なんて関係ないと言って恋愛するのは厳しいと思うけど、それをやってのけた二人。もう怖いもの無しだろう。そしてこの作品、筆者の金城さんの半自伝になってるらしい。どんな人生を歩んできたのだろう。そっちも気になりますね♪他の作品も必ず読みたいです!

2012/08/01

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