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フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

フライ,ダディ,フライ (角川文庫)

作家
金城一紀
岩瀬 聡
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-04-25
ISBN
9784043852031
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フライ,ダディ,フライ (角川文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

落ちこぼれ高校生集団『ザ・ゾンビーズ』シリーズ第2弾です。愛する愛娘が何者かに襲われ、失意にさいなまれ犯人へ復讐しようとするごくごく平凡なサラリーマンがちょっとした機会で『ザ・ゾンビーズ』と知り合うことに。そこで出会ったケンカがめっぽう強い朴の指導を受け、復讐を企て、特訓する姿は「ロッキー」を彷彿させてくれます。アクション映画のみならず、名作からのシーンも引用され、映画ファンも楽しめます。傷つけられた娘を守るために奮闘する主人公の姿に目頭がアツくなり、涙が止まらなくなりました。金城作品サイコーです!

2017/08/13

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★★★再読「半径1mの視野の狭さ」その言葉に込められたモノの重さに…命の意味を、生きるという事の意味を問う。果たして人種の壁なんて有るのだろうか…隣の家との垣根に張り出してきた枝に舌を打ちながら、平然とヘイトスピーチを批判する傲慢な私自身。あまりにも強い思いは、何もかもを壊す「過剰な思いや力は、全てを台無しにしちまうかもしんねえぞ」舜臣(スンシン)の言葉が私自身を打ちのめす。家族を、娘を愛する父ちゃんが闘うだけの話しだなんて、舐めてかかると、全部自分に跳ね返ってきて…自分の愚かさが芯から辛い

2016/07/30

とら

ザ・ゾンビーズシリーズ第二弾。めちゃくちゃ良い。本当に。心から良い小説を読んだと思える。読んでる最中に気づいた。鈴木さんや舜臣、ゾンビーズの連中と同じ感情の動きをしてた自分に。響く言葉が沢山あるんだ!「僕たちは試験問題を解くのが苦手なだけなのにオチコボレって呼ばれてます。僕たちがどんな人間なのかってのは関係ない」「自分の力を過信して何度でも転んで重力を知り尽くして、いつか飼い馴らしてやればいい。そしたら空だって飛べるようになるよ」ほんとイケメンだよお前ら。誇っていいんだ鈴木さん!この時間を過ごしたことを!

2012/12/04

hit4papa

47歳サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚。落ちこぼれ高校生集団ゾンビーズシリーズ第2弾です。しっくりいかない父娘関係ながら、平々凡々たる日常を過ごしてきた鈴木。突然の悲劇に、試される父としての矜持。ベタなのですが、ベタすぎてがっちりハートを鷲づかみにされてしまいました。単純明快、ど直球の感動を味わえる一冊です。

masa

“いくら虚勢をはっても、ひとは誰も目ざめずに、じぶんの夢の外へ出てゆくことはできない” 人生のスタメンたちよ、大切なものを守りたいんだろ?再びじぶんを信じられるように全部壊して生まれ変われ。高いところへは他人によって運ばれてはならない。響くアンニュイなポロネーズ。思想と愛は灰とダイヤモンド。輝きよりも重さを抱きしめろ。痛みを懐かしく思える日がくるまで、逃げるように走れ。全速力でゴールを駆け抜けろ。暴力のデカダンスに屈するな。死を恐れろ。孤独を想像しろ。獣のように怒りと重力を飼いならせ。空だって飛べるから。

2019/03/24

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