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ひと粒の宇宙 (角川文庫)

ひと粒の宇宙 (角川文庫)

ひと粒の宇宙 (角川文庫)

作家
大岡玲
石田衣良
石田衣良 はじめ全30篇
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-11-25
ISBN
9784043854042
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ひと粒の宇宙 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

30篇の掌編小説集。芥川賞作家あり、直木賞作家あり、ミステリー作家ありと、顔ぶれはなかなかに多彩だ。掌編小説といえば、まず思い浮かぶのは川端康成の『掌の小説』。しかし、こうしてみると掌編小説というのは存外に難しいもののようだ。ほんの少ないページ数のうちに小説世界を構成しなければならないのだから、それはそうだろう。本書に収められた大半は、やや作り物めいた感が否めなかった。好みはそれぞれだろうが、私のベストは軽みに徹した橋本治「関寺小町」。後は高橋三千綱、いしいしんじ、重松清、高橋克彦あたりが、安定した力量。

2016/06/13

中玉ケビン砂糖

、これでもかとばかりに現在の文壇の人間をかきあつめたかのような奇跡的な小説集、もともとは単行本として出された『極上掌編小説』がもとになっている、長いものが苦手な方には是非おすすめ、猫好きな自分にとってはいしいしんじの「ミケーネ」でほんわかとなった、もちろんそれ以外も「極上」だが、見出しが「石井衣良ほか」となっているのが癪に障った、ケチをつけるとなればそれくらいだ、

2014/11/21

風眠

「両手でそっとすくい上げた、宇宙を横切る物語のきらめき___。ひと粒の宇宙」なんて素敵なタイトル!そしてタイトルバックを含めた表紙デザインも素敵すぎる!見た目の素敵さにつられた完全なジャケ買いだったけれど、捨て作品がほぼゼロだったというのも凄い。猫村さんのように、そういうものだと受け入れられている不思議猫の物語『ミケーネ』(いしいしんじ)が特に好き。死んだ飼い主?のお葬式に出て、焼き場で骨も拾ってという状況のシュールさと、ミケーネのいじらしさ。小さな物語の中でその魅力を余すことなく描ききっているのが見事。

2018/07/25

とくけんちょ

たまには、ショートショートもいいものです。気負うことなく読み、読み終わった瞬間に読み返す。あまりにも短いものより、少しページ数があるものが好み。読書に対する集中力をつけることにも最適な感じ。タイトルは大事。あまりにも内容とタイトルがバチっと合うと読み終わり嬉しくなる。それでいい、コインがよかった。

2019/03/16

タルシル📖ヨムノスキー

2006年に単行本として刊行された〝極上掌編小説〟を改題して文庫化したもの。ちなみに〝掌編小説〟とは、短編小説よりも短いスタイルの小説のことで、作家の中河与一さんが命名したらしい。蘊蓄はともかく、総勢30人の作家さんによるショートショート集。当たり前だけど、一編一編がとにかく短い。星新一さんのように、一人の作家さんのものならまだしも、これだけのメンツが集まると、正直何が何やらわからなくなってくる。それよりも驚くのは、作家さんのプロフィールに書いてあった文学賞の数。世の中には、沢山の文学賞があるもんだなぁ。

2020/01/30

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