曠吉の恋 昭和人情馬鹿物語 (角川文庫 く 24-1)
曠吉の恋 昭和人情馬鹿物語 (角川文庫 く 24-1) / 感想・レビュー
ウチ●
確かにノスタルジーと言えばそれまで・・・。しかし、現代とは違う、ましてや江戸とも違う。大正から昭和初期にかけて流れたゆるりとした時間の中で、人々(特に年上の女性にモテまくる。)の心のひだに入り込み成長していく主人公「曠吉」の物語。川口松太郎に憧れた久世光彦さんの絶筆です。畑中純「まんだら屋の良太」を思い浮かべました。表紙の岩田専太郎画伯の美人画が良いですね~。
2012/08/30
ミメイ
☆4久世さんが好きだった川口松太郎へのオマージュとでもいうような作品。でも紛うことなく久世ワールド。
しまねこ
なんかおおらかな時代というか人たち。涙子さんの名前が淫靡。
2012/07/05
Peter-John
恋といえば恋なんだろうけど、どっちかといえば勃起しまくる曠吉の話が中心。そこをいやらしくなく描くところが作者の腕ですねえ。「昭和人情馬鹿物語」という副題は川口松太郎の小説の題名で、この作品はそのオマージュ。で、曠吉の相手は年上ばかりで、なかでもお涼さんは都々逸の名手にしてアームチェア・ディテクティブ役の40前。昭和のはじめの40前というとどんなだっただろう?
2019/06/07
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