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秋の牢獄 (角川ホラー文庫)

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)

作家
恒川光太郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-09-25
ISBN
9784043892037
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秋の牢獄 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

本書は11月になると読メの多くの方々がレビューを上げられるのを見てきましたので、いつかは必ず読まねばなと思い続けていましたので、今回今月中に読めてヤレヤレと肩の荷が下りてホッとしました。私が読んで一番びっくりしたのは表題作の短編「秋の牢獄」が暗く悲しく切ない物語だと思っていたのに実際は真逆のPOPでご陽気なムードのライトな幻想物語だった事ですね。これは状況的に見れば、11月7日に永遠に閉じ込められて明日へ進めない絶望的な話ですが、かといって幾ら嘆いてもどうしようもないので心情的に開き直るしかない訳ですね。

2021/11/23

yoshida

季節は秋。昨年の秋に読もうとして、読めなかった本作を遂に読了出来ました。短編を3編収録。共通して流れるのは「囚われる」こと。標題作では11月7日に囚われてしまう。更に主人公以外にも囚われる人々がおり、小さなコミュニティをなす。世界観に唸らされる。「神家没落」では家に囚われる。儚さと家を受け継ぐ資格の無い人物に、譲り渡した不幸。ラストは圧巻。「幻は夜に成長する」では、能力者がカルトに囚われる。リオはとある人物から能力を受け継ぐ。その後カルトに囚われ内なる「怪物」を育てる。圧巻のラスト。3編外れなしの短編集。

2016/10/28

美紀ちゃん

【秋の牢獄ツアー参加♪】リプレイヤーになったら、何をしようか?と初読みの時はわくわくしたけど、今日は11月7日なので、本当に明日が来るのか?恐さがある。2013年の11月7日は、雨で寒い一日だった。

2013/11/07

小梅

やっとこの世界に入る事ができました。11月7日から脱出できる時は現実世界に戻れる時?それとも…今日寝てしまうのが怖いです。

2015/11/07

表題作は同じ一日を繰り返す女性の話、『神家没落』突然出現した一軒家を前任者から引き継がされ出られなくなる話、『幻は夜に成長する』おばあちゃんに教わり幻覚を作り出せる少女の話の中編3作。表題作が1番好きです。どの話も主人公は形は違えど何かに閉じ込められ抜け出せない中でどうにか生きる為に悪戦苦闘していて、ラストはその後どうなったのか、彼らはどこへ行ったのかを想像してしまうようないつまでも余韻が残ります。ドラマ化出来そうな話でした。

2021/02/02

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