歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)
歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫) / 感想・レビュー
けやき
歴史上活躍した女性たちの恋のエピソードを描いたもの。大変面白く読みました。もう少し取り上げる人物が多ければなおよかったです。
2023/07/27
まつこ
中野さんの本は二冊目。今回のテーマは恋ですが、歴史上の人物が恋をした時を中心にコンパクトにまとまってるので、その人の人生の流れが少し掴めます。後々各々の偉人伝を読みたくさせます。インパクトに残ってるのはキュリー夫人。夫人になる前の恋模様ですが、結果失恋します。ただここで成功していたらノーベル賞という大きな功績はなかったでしょう!恋は人の人生を狂わせます。そしていくつからでもいくつになったとしても恋には落ちます。ずっと幸せなこともあれば、失恋から強くなる女もいて、全く老けてしまうことも。人生色々、恋も色々。
2014/09/26
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
蝉が鳴き始めた沖縄、雷雨の夜。中野京子の歴史的偉人の女性達の恋のエピソードを綴ったエッセイ。時代的に政略結婚や許嫁など自由恋愛が難しい時代の恋も含む。恋心とは条件や損得勘定ではなく純粋な、魂が惹かれ合う美しいもの。心に偽りは持てない。2011年発行。アガサクリスティのポワロについて友人が語ってたのを思い出す。
2016/06/26
紅香@本購入まであと9冊
愛から歴史を見ると…妖しく謎めく物語に一変する。殺戮とした記録だけじゃない。恋の華やかさや哀しみを身に纏い、魅力的に見えてくる。今の私達と変わらない感情がそこにはある。薄っぺらだった歴史が立体化し温かみを持って動き出す。その人物が生きた背景を知りたくなる。見る角度が違うだけで歴史はとても面白い。14歳の久我雅忠の女二条から66歳のマグリット・デュラスまで歴史上、名を馳せた女性24人の恋。突然襲った恋の嵐に、彼女達がどう振舞ったかで人生が変わる。歴史が動く。愛することで歴史は作られている。今も昔も。私達も。
2013/07/10
クナコ
初読。著者には「怖い絵」シリーズで世話になっている。芸術家や歴史上の女性たち24人の愛にまつわるストーリー。一部「怖い絵」で既知の話もあったが音楽家や日本人の話など幅広い分野で好奇心を満たせて満足。やはり後年に名を残すような人物には生命力というか、性格とは違ったところの激しさが感じられる。著者自身が女性のせいか、一人一人の事情への没入感、同調するような語り方も今回は良い具合だ。
2019/08/10
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