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温室デイズ (角川文庫 せ 6-1)

温室デイズ (角川文庫 せ 6-1)

温室デイズ (角川文庫 せ 6-1)

作家
瀬尾まいこ
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-06-25
ISBN
9784043942015
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温室デイズ (角川文庫 せ 6-1) / 感想・レビュー

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さてさて

出版当時、中学の国語の先生だった瀬尾さん。そんな瀬尾さんが描いたリアルな学校現場。『いじめは会議室で起きてるんじゃない。教室で起こってるんだって感じ。ぐだぐだ言ってる暇あるんだったらとりあえず教室行けよって思う』と、その現場をなんとかして変えようとする みちると優子。しかし、思いだけで解決できるほど生易しいものではありません。決して簡単な事じゃない。決して生易しいものでもない。そんな世界を見て、私にはこの先何ができるのか、何を変えることができるのか。ただ流れる日常の中に、ふと考える時間をくれた作品でした。

2021/06/29

mae.dat

まいこさんの作品だからさ、ホッと心安らぐストーリーを期待していたのですが、こう言う作風のお話も執筆されるのですね。イジメと学級崩壊の話。崩壊はしていないのかな。ヤンチャは過ぎる感じがしましたが。みちると優子の関係も不思議。自傷行為の話は背中がゾワゾワしました。こう言うのは苦手なんだなぁ(꒪ω꒪υ)。と、改めて。そこで背表紙のストーリー紹介みたら「2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語」とある。そこで頑張って最後迄読むか。となったのですが、一体誰が救われたのか、どうも胃の腑に落ちず(ó﹏ò。)。

2022/11/03

テンちゃん

『瀬尾まいこ様、あなたはまさに現代の学校で課題になっている「いじめ」の現状を鋭い視点で描き、学校生活を子どもたちが育っていくための温室だと伝えた』(○_○)!!『温室の温度を上げ、光となり、子どもたちの成長を支える親、教師の存在』⇒『家庭での基本的な教育・学校でのルール作り』⇒『どれも子どもたちが現実社会で生きていく上で身につけていかなければ生きていけない絶対条件❗️』⇒『しかし、大人たちが子どもを放任化し、忙しさから対話をせず、それぞれの行った行動を「自己責任」だと押し付けて罰する事が⇒2ページ目へ

2019/07/14

mariya926

以前から気になっていた本でしたが、いじめとか出てくると嫌だなと思って読めずにいましたが、瀬尾さんの本はほとんど読んでいるので挑戦しました。やっぱり内容はいじめで、しかも瀬尾さんが中学の国語の教師だったのでリアルでした。私は中学の時に1年ほど自分の個性を殺して静かにいたり、高校では無視されたりしたことがあるので、イジメ系は避けていましたが、客観的に読めたので傷が癒されたと感じました。カウンセリングなどでは効果が無いように見えましたが、誰かが自分の為にかけてくれた言葉は心に残っていることを感じさせてくれました

2022/01/23

せ~や

名著!学校が壊れていく様子を、教師や親とか大人の視点ではなく、生徒である子供の視点で、淡々と進んでいく。重たい話なのに文体は軽やかで、でもズキズキする。生徒から見た子供たちの苦悩は、こんなにも重たくて、どうしようもないほど痛くて、現実味がないものなのかと、大人の視点で見ていて痛くて苦しい。誰かの何気ないうなずきが、自分の為に泣いてくれる誰かの涙が、話してくれる誰かの存在が、意外とその人を「明日」に繋げているのかもしれない。誰かが自分の周りにいてくれていたんだと泣いてしまいました。確かに「温室」デイズ。☆5

2020/04/19

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