月光スイッチ (角川文庫 は 43-1)
月光スイッチ (角川文庫 は 43-1) / 感想・レビュー
❁かな❁
橋本紡さんの作品を読むのは3作目。こちらの作品もとても良かったです*恋人のセイちゃんの奥さんが出産で里帰り中に仮の新婚生活をするお話。本当は重い内容のはずが橋本さんの柔らかい文章で主人公の香織の気持ちがめちゃくちゃわかり、何度も切なくなりウルウルでした(;_;)香織とは全く立場は違うけれど恋する気持ちは痛い程よくわかり、その大好きな人のこととなると他の人では絶対許せないことでも許してしまうのもわかります。橋本さん女性の気持ち書くの上手いです!西加奈子さんの解説もいいです!やっぱり橋本さんの空気感大好き♡
2015/09/02
相田うえお
★★★☆☆18099 不動産収入で不自由ない生活をする既婚男性と不倫関係にある女性が主人公。男性の妻が出産で実家に帰っている間、一緒に暮らす事になり..と始まります。不倫を題材とした作品というと何となくドロドロした重い内容になりがちですが本作品の不倫は話のキッカケにしか過ぎず、二人で過ごす時間の中で色々な人達との出会いがあり、その関わり合いによる心の様々な揺れ動きを細やかに描いています(ここがオススメ部分です)優しい雰囲気が漂っていて不倫モチーフの割に安心して読了できました。(でも彼は最悪だったけどね〜)
2018/10/28
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
不倫相手のセイちゃんの奥さんが出産で北海道の実家に帰省している1カ月半、香織はセイちゃんと仮の新婚生活を始めることにしましたが・・。ボンヤリしたお話だなと思いました。物語の雰囲気とかセイちゃん以外の登場人物は好きだったので、それだけに彼女が不倫をしているのが残念でした。弥生と睦月の姉弟、未婚の母の吉田さんが好きです。町野さんが長い時間をかけてコトコト煮た豆で作ったどら焼きが美味しそうでした。食べ物の描写がとても上手で読んでいてお腹がすきました(笑)★★★★
2012/08/07
ワニニ
kindleにて読了。少女ぽさと浮遊感、またひどく現実的なコトやきもちがないまぜになって、ずいぶんとワケありドロドロ設定のはずなのだけれど、何だか綺麗におっとりした雰囲気。そこは不思議に心地良い。人って、バカなこと・愚かなことをしちゃう時があるのだ。それは大いに頷けて、解っていながらしてしまう切なさが、ずんとくるのだが、香織の天然過ぎなところとか、いまひとつ乗り切れず、ラストに「で?だから何だ?」という気持ちが沸々と湧いてしまうのは、どうして?
2016/05/07
はらぺこ
銀行を通さない家賃やから大丈夫みたいな事を言うてるけど実際なら税務署にバレバレやと自分は思うんですけどどうでしょうか?金持ち男に対する僻みでそう読んでしまっただけでしょうか? この前読んだ『流れ星が消えないうちに』の主人公は玄関で寝てて、今回の主人公は押入れで寝てる。特殊な場所で寝さすのが好きな作家さんですね。 不倫してる設定は何故か邪魔に感じました。
2011/10/29
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