不思議の扉 午後の教室 (角川文庫)
不思議の扉 午後の教室 (角川文庫) / 感想・レビュー
エンブレムT
「学校」と「不思議」。この妙にシックリくる組み合わせがテーマとなった、古今東西の短編集。湊かなえ、有川浩、森見登美彦を目当てで読み始め、別の作家の作品に心惹かれて読了です。これってきっと、選者・大森望氏の思惑通りだよね(笑)単発のアイデア・ストーリーとしては、小松左京の『お召し』が群を抜いた鮮やかさ。半世紀近くも前に書かれたとは思えないです!古橋秀之の『三時間目のまどか』は、コミカライズ化しても面白そう。好きだ♪平山夢明の『テロルの創世』なんて、SF的世界観が広がってて、続きがすんごく気になっておりますw
2012/07/27
しゅわ
【図書館】古今東西の短編小説家ら不思議な味わいの作品をセレクトしたシリーズ…この巻は「学校と教室」をテーマにしたアンソロジーです。芥川龍之介や小松左京から湊かなえ…と本当に多彩な顔ぶれ。お目当ての有川さんは既読のものだったけど、ほかの短編も面白く、見慣れた日常から始まる不思議体験を楽しめました♪
2013/07/22
irodori
学校に纏わる不思議を集めた、4つの短編集です。お話の中では、決まった時間に窓の外に数秒だけ現れる女の子との交流を描いた「三時間目のまどか」が好きです。些細な交流にわくわくし、もっと近付きたいのに近付けない、もどかしくて、ちょっぴり切ない感じが味わえました(^^)
2014/07/03
kishikan
そうか、この本ってシリーズものなんですね。森見さんの短編が収められているので手にしたんだけど、他も読みたくなりました。この「午後の教室」は、学校がテーマの短編8作。短いもので10ページ長くても60ページ弱と、スイスイ読めます。でも、もう少し書き込んだ方が良いと思うものも・・・。SF、幻想、プチダーク、とにかく学校絡みの不思議がいっぱい。それも芥川から有川さんそして海外作品まで、読み終えて「ふぅ~」と一息入れねばならない作品が続きます。「三時間目のまどか」「お召し」「ポップ・アート」が印象に残る作品でした。
2013/02/06
S.コーニック
特に、ジョー・ヒル「ポップ・アート」。会話に無駄なく、気が利いている。詩的でエンターテインメント、上質な短編で驚愕しました。これを紹介、翻訳した大森望さんて凄い人なんだなあと改めて思った。ここのアンソロジーに収められている短編たちを「文学者」はぜったいにそろえられない。どれもおもしろいです。卒業した大人たちへ、買う価値あり。
2020/10/03
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