アシンメトリー (角川文庫)
アシンメトリー (角川文庫) / 感想・レビュー
てち
アシンメトリー。本作は非対称な男女4人の恋愛模様を描いた作品である。単なる恋愛小説みたいに、キュンキュンなどはない。この本のテーマでもある「普通とは何か」について焦点を当てて進んでいく。我々は小さい頃から、周りの人と比較され平均以上なのか、以下なのかを意識させられる。自分では普通だと思っている人間も、他者から見たら異端なのかもしれない。つまり、普通とは人によって違うものではないだろうか。
2021/02/26
takaC
年の瀬にどえらい本に出会ったよ。『タニハピ』みたいな軽さが無いのが良い。
2011/12/30
ユザキ部長
自分自身に置き換えてみる。アシンメトリーにコンプレックス。完全な人間はいないと頭では理解してても左右非対称に恐怖を覚える。特に髪型なんてそう。さて、本作。みんな大多数、標準、平均を求める。それでも見事にアシンメトリーをバランスよくしてる。バランスは量だったり質だったり色目だったり。そして平穏、リラックスを探し求める。
2018/02/15
mariya926
う~ん。レビューが難しい本。ラストは良かったのかしれないけど、アシンメトリーな恋愛本というか、なかなか感想が難しいなぁと思いました。他の本も読んでみたい作家さんではあるけど。
2023/12/16
☆ゆう☆
タニハピに続き、飛鳥井さん二冊目。とても不思議な読後感。ふわりとした、けれど爽やかで、凛々しくも感じられる作品。朋美と紗雪を中心にアラサー4人の人間関係、恋愛模様を描いた、(一応)恋愛小説。カップルの数だけ愛の形もある。アシンメトリー、何が普通で何が普通じゃないか、何が幸せで何が幸せじゃないか、それは本人達が決めれば良いのだけれど、お互いが理解し合えていないと、やはりちょっとしたズレでその関係は歪んでしまう。恋愛にも友情にも、きちんとコミュニケーションを取ることは思っている以上に大切なのかもしれない。
2012/01/23
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