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ほのかなひかり (角川文庫)

ほのかなひかり (角川文庫)

ほのかなひかり (角川文庫)

作家
森浩美
出版社
KADOKAWA
発売日
2011-10-25
ISBN
9784043944804
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ほのかなひかり (角川文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

久しぶりの森さん作品です。ここしばらくココロがかなり荒んでいるので、少しでも穏やかにしたいと思い、手に取りましたがやはりさすがの文章でした。「家族」シリーズとは若干異なり、どちらかというと仕事やプライベートで苦難に陥ってる人々の再生や奮起が温かく、軽やかに描かれています。『落ち込んでちゃいけない』と思わせるのではなく、『なんとかなるさ』的な作風が今の私にはドンピシャで、涙が出るというよりは、心底支えられ、励まされ、背中をゆっくり撫でられた感じになりました。気分が落ち込んでる時、やっぱり読書って最高ですね。

2017/01/07

Willie the Wildcat

短編に散りばめられた他者への想い。状況は多少異なれど、自分を重ねる作品は『聖夜のメール』。今でも頭に残る、亡き両親それぞれとの最後の会話。”大丈夫”は奥様がかけてくれた言葉。文字にするだけで、またグッとくる。次に『誉め屋』。皆何かを抱えている中で、日々一生懸命生きている。何かを少しだけ認めてもらえるだけでも、前向きな気持ちになることができる。そんな一助となる言動を心掛けたいと考えさせられる作品。最後に『想い出バトン』。我が家は男子2人だが、2人の成長への想いが作品に重なる。親だもん、何歳でも子供は可愛い。

2022/10/28

ままこ

日常を揺るがす出来事から始まる短編集。「聖夜のメール」突然夫を喪った妻の感情の揺れ動きがリアルで、息子の優しさにジンとくる。父親の不器用な優しさが胸に沁みる「思い出のバトン」は素敵なバトンだった。この先、まだどうなるかわからないけど、前へ一歩進もうとする人たちにエールを送りたくなる。まさに、各ラストはタイトル通り。切なさと温かさが漂う8つの物語。

2023/04/14

Ikutan

ほっこりしたい時におすすめの森さんの家族小説。身近な何処にでもあるような家族の物語なので、我が家とリンクするところも多くグッと引き付けられますね。日常の些細な出来事を丁寧に取り上げていて、ベタな展開だなぁと思いつつも胸が熱くなったり、ホロリとさせられたり。『想い出のバトン』では、娘の婚約者に向けた父親の台詞が泣けます。野球少年だった森さんならではの『リリーフはいない』では適当部長と呼ばれる主人公がいい味を出していますね。『褒め屋』はちょっと異色の作品。やっぱり、大丈夫って肯定してもらえると力を貰えますね。

2016/05/27

Comit

Kindle Unlimited~何気ない日常の中にあるささやかな幸せと隣り合わせの不幸せ、絶妙なバランスで織り交ぜた8つの短編集。どこにでも居そうな人達の生活の一部を垣間見たような気分になりました。人生山あり谷あり、苦もあれば楽もある(*´艸`)お気に入りは「噛み合わせ」いいなぁ、こういうシチュエーション、幸せの匂いがしてくる(笑)著者初読、他のも読んでみたいな✨

2021/11/20

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